管理人不在のまま、波乱万丈の2025年シーズンが無事に終了しました! 本当に、ほ〜〜〜っとしております。
光小屋は11月現在、避難小屋として宿泊棟2階部分が使用可能です。無人となっているため、発電機を回せません。バイオトイレは閉鎖中。汲み取りトイレを開けています。トイレットペーパーは各自が持参し、使用後は持ち帰りをよろしくお願いします。
特に火器の取扱いには注意してください。次の方が気持ちよく利用できるよう、ご配慮お願いします。
■同じ時間ならできれば笑って過ごしたい
10月某日、スタッフ高橋くんを筆頭に、2か月勤務してくれた西くんと、小屋閉めまでの2週間ほど働いてくれた木工女子が下界へ舞い戻ってきた。
私がアキレス腱を切ってしまったことに始まり、今シーズンの光小屋はいろんな出来事がありすぎた。小屋開けの日、「今年は最終日を無事に迎えられるのかな……」と不安で仕方なかったが、私は小屋には上がれないという、もどかしい毎日だった。
天候不良で荷上げのヘリが飛ばなかったりと、小屋開け作業には18日間もかかってしまい、「今年は始められないのか!?」と思い悩んでいた時期もあった。しかし、過ぎ去ってみれば、時の流れは光のごとし。その時は「どうしたもんかの〜」と悩んでいても、今になるとそんなことは、なんてことのないようなことだったようにも思える。
私は楽観的に見えて、割と悩み考え込んでしまうタイプだが、泣いても笑っても時間は過ぎていく。そんなことを改めて感じさせられたシーズンだった。ならば、できるだけ前向きな気持ちで過ごしていこうじゃないか。
■待ち焦がれた下山日きたる!
待ちに待った下山日は、鹿柵撤去作業で入山してくださっている南アルプス食害協議会の皆さんと一緒に迎えた。光小屋周辺には、昨年から防鹿柵を設置しているので、雪解け間近の5月と積雪前のこの時期に作業を行っている。柵の中では、初めて背の低いちっこい花が咲き出し、夏の間、上から送ってもらう写真を見ることも楽しみだったっけ。
私は遠山郷へと車を走らせた。約4か月、山に籠りっぱなしだった高橋くんを迎えるのだ。みんなをお待たせするわけにはいかないと、5時間前に上田の自宅を出発した。怪我をしてから初めての遠距離ドライブ。果たして、私は芝沢ゲートまで無事に辿りつけるのだろうか……!
5年目ともなれば、もう随分通い慣れたもので、ナビがなくても目的地の登山口まで行くことができるようになった。「対向車来ないでくれ〜」「落石ありませんように!」と祈りながら運転する。