■「鳩待峠」に星野リゾートが手がけるカフェとホテルがオープン

利用最多となる入山口「鳩待峠」に、星野リゾートが手がける山ホテル「LUCY尾瀬鳩待 by 星野リゾート」が2025年9月1日に開業する。25室の客室は1~4名が定員で、ドミトリータイプや友人やカップルにちょうどいいツインルーム、子どもを連れたファミリーでも快適に過ごせるフォースルームなどいずれもプライベート空間が保てるようになっている。
歯ブラシやタオルなどのアメニティもあり、貴重品を保管できる金庫も用意。さらにツインルームやフォースルームには冷蔵庫まである。ホテルはシャワー&パウダールーム、温水洗浄トイレを完備。充電も可能で、wifiも無制限で利用できるので、もはや山小屋ではなく快適なホテルステイだ。
なお、ホテルでの支払いはすべてキャッシュレス支払いとなっており、現金は利用できないので注意したい。


宿泊者限定で利用できるホテル内の「ラストコンビニ」ではフードやドリンクを提供。24時間営業しており、少し変わったフレーバーが楽しめる「いなり寿司」をはじめ、パンやドーナッツ、手軽に素早く栄養補給が可能なエナジーバーやゼリーなどが揃っているから、小腹がすいたときや朝食にも便利。
また、夕食はホテル隣接の「はとまちベース Cafe & Shop」にあるダイニングスペースで堪能できる。

その「はとまちベース Cafe & Shop」は、ホテル開業よりも早い2025年8月1日からオープン。「鳩待休憩所」だった施設をリニューアルしたもので、こちらは日帰りユーザーも利用可能。単なる休憩所ではなく“わくわくするようなサービスを提供”する施設として生まれ変わった今後注目のスポットだ。
旅の思い出にぴったりのお土産やオリジナルグッズが購入でき、登山グッズも取り扱っているので、尾瀬ハイク&登山前に足りないものを買い足せる。また、2種類の湯葉と十割蕎麦を使った料理や、尾瀬鳩待名物の花豆ソフトクリームなど、こだわりメニューも味わえる。
「はとまちベース Cafe & Shop」も店内の支払いはキャッシュレスのみとなっている。
■立ち寄りどころ「道の駅 尾瀬かたしな」

観光地の多い片品村には、尾瀬帰りの立ち寄り所にぴったりの施設が充実。そのひとつが「道の駅 尾瀬かたしな」だ。地元産の農産物を販売している「農産物直売所 かたしな屋」は、昼夜の気温の寒暖差によって甘くておいしく育った高原野菜が好評。夏は新鮮なとうもろこしやトマトがたっぷり並んでいる。
「かたしな食堂」では、この高原野菜を使った料理を提供し、地元産小麦と名水百選に選ばれた水を使用した尾瀬名水うどんも自慢のメニューだ。また、「村民キッチン」では、地元のシェフや主婦が週替わりで料理を提供している。
また、片品村は温泉が豊富で日帰り温泉が各所に点在している。尾瀬帰りに汗を流してリフレッシュできるから快適。村内には温泉完備の宿も多く、尾瀬ハイク&登山の前後に泊まっていくのもおすすめだ。
■群馬側の入山口は交通の便がいい

群馬県に3つある尾瀬への入山口は、いずれも片品村の尾瀬戸倉を中継してアプローチできる。マイカーの場合は関越道・沼田ICが最寄り。公共交通機関を利用する場合は、上越新幹線・上毛高原駅、または上越線・沼田駅からバスで尾瀬戸倉へ。沼田駅の方がバスの本数が多いので移動がスムーズだ。
入山口へのアクセスは、鳩待峠なら尾瀬戸倉から乗り合いバスか、タクシーを利用。大清水は入山口の駐車場までマイカーでアクセスするか、尾瀬戸倉から路線バスの利用となる。戸倉方面~富士見下間のバスも廃止されているため、尾瀬戸倉からタクシー利用が便利だ。
また、尾瀬の登山シーズンは関越交通が尾瀬に直行する高速乗合バス「尾瀬号」を季節運行している。東京・新宿の高速バス乗り場「バスタ新宿」を起点に埼玉県内などで乗車でき、尾瀬戸倉や大清水まで楽に移動できる。関西圏や中京圏からのバスツアーも多く、幅広いエリアから憧れの尾瀬へとアクセス可能だ。
群馬県片品村から入山する尾瀬ルートは交通の便がよく、快適に尾瀬へのハイキングや登山の旅へと出かけられる。