いま、スキー場は滑るだけの場所ではなくなってきている。食事、アクティビティ、宿泊、観光などを組合わせ、冬の旅の目的地として新しい価値観が生まれつつあるのだ。そうしたスキー場が本来持っている非日常的な空間の魅力に気がついたのは、滑らない人達の視点に立ち、これまでの概念を取っ払ったスノーリゾート。滑ることに加えて、雪のなかでできるさまざまな体験を経て、スノーリゾートを存分に満喫しよう。
■リフト1本でツリーラン斜面に
この湯沢中里スノーリゾートは、JR上越線・越後中里駅に直結した“元祖駅前ゲレンデ”である。さらに、上越新幹線が停まる越後湯沢駅もすぐ近くに位置し、関越道・湯沢ICから約10分と、クルマでのアクセスも非常に便利だ。
この魅力は昔も今も変わらない。ただ、もし湯沢中里に10年も訪れていない人がいたら、その変貌ぶりに驚くだろう。
大きな変化の一つは、ファミリー向け環境の強化である。
スキー場のシンボル的存在は、かつて実際に走っていた車両をそのまま休憩所として再利用した「ブルートレイン中里」。ここは、子どもたちがワクワクする空間であると同時に、のんびりリラックスできるオンリーワンの存在だ。
また、ドーム付スノーエスカレーターを備えた「スマイルキッズパーク」は、子どもが雪遊びを初めて経験し、雪の楽しさを段階的に知るのに最適だ。その後、100mのスノーエスカレーターを設置する「エンゼルゲレンデ」で、スキーやスノーボードデビューができる。ここは、リフトに乗らず専用券で利用できるようになっている。
もう一つの変化は、非圧雪パウダーを滑れる環境の向上だ。ベースからアクセスしやすい本格的なツリーランコースを用意。ここは世界最高峰のフリーライド大会FWTの予選会場になるほど、ハードコアな条件が整っている。ベースエリアのほのぼのとした雰囲気とはまったく異なる世界だ。
日帰りに最適な立地でありながら、周辺には宿泊施設も点在する。隣接する「エンゼルグランディア越後中里」や、旅館、ペンション、ロッジ、民宿などもあり、泊まって早朝のパウダーを狙うのもナイスな選択だろう。
■'24-25 要注目トピックス
●ゲレンデ花火発祥の地!
今や各地で行われるようになったゲレンデ花火だが、実は湯沢中里が発祥の地である。今シーズンも元日恒例のスターマインの打ち上げが行われる。夕暮れのゲレンデがカラフルに彩られ、一夜限りの幻想的な世界が広がる。2025年のお正月は中里で!
●フリーライド世界大会「FWT」の予選が今季も開催!
日程は2025年2月1~4日。 会場はスキーセンターの目の前に位置する「FWT ZONE」だ。ウッドレールやパウダージャンプ、ツリーランエリアは滑りやすく整備され、ライン取りの自由度がアップ!
■Ride【滑】本格的なフリーライディングから遊び要素が詰まったアイテムまで
恵まれた自然環境を活かして、ゲレンデ右側のエリアには5本の非圧雪コースがあり、その間に無数のツリーランエリアが広がっている。また、「FUN RIDE ZONE」は自然地形や人工物を活かして、遊びながら上達することをコンセプトにしたゲレンデアトラクションだ。
■Play【遊】子どもたちが笑顔になるスマイルキッズパーク
「スマイルキッズパーク」は1000 円で遊び放題。各種ソリやスノーチュービングはすべて貸出無料で自由に使用可。スキー・スノーボードも利用できるので、まずはここで足慣らしという使い方もできる。ドーム付スノーエスカレーターも設置されているので移動も楽々なのだ。
スマイルキッズパーク
料金:1名1000円(3歳以上)
■Food【食】ランチタイムを楽しくする絶品メニューがズラリと揃う
湯沢中里のランチスポットはベースエリアにある「中里スキーセンター」、「マウンテンテラス」とその周辺に集中している。ファミリー向けのメニューがバッチリ揃い、家族は大満足。ガッツリ食べたい人向けのボリューム満点メニューや、スイーツ類も充実している。
■Stay【宿】子連れで安心&快適なホテルが隣接
リゾート直営ではないが、隣接する「エンゼルグランディア越後中里」は、小さな子ども連れの宿泊に快適な設備が整っている。年齢に合わせたコンセプトルームを用意し、子ども用チェアやハンガー、ベビーバスなどの貸し出しもあるので、安心して滞在できる。
【施設情報】湯沢中里スノーリゾート
新潟県南魚沼郡湯沢町土樽5044-1
営業期間:2024年12/21(土)~ 2025年3/30(日)
営業時間:8:30 ~ 16:30
リフト券:大人1日5800円
【MAP】
【「BRAVO SKI 2025 Vol.2」より再編集】
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