いま、スキー場は滑るだけの場所ではなくなってきている。食事、アクティビティ、宿泊、観光などを組合わせ、冬の旅の目的地として新しい価値観が生まれつつあるのだ。そうしたスキー場が本来持っている非日常的な空間の魅力に気がついたのは、滑らない人達の視点に立ち、これまでの概念を取っ払ったスノーリゾート。滑ることに加えて、雪のなかでできるさまざまな体験を経て、スノーリゾートを存分に満喫しよう。

■ツリーランコースも話題に

 関越道・塩沢石打ICからわずか1km、上越新幹線・越後湯沢駅からは無料シャトルバスで約20分。“アクセス条件のいいスキー場”とされるスキー場のなかでも、とくに“アクセス条件のいいスキー場”である。クルマで行った場合、この“ICの目の前感”はドライバーに嬉しい。

 山道をグルグルと登っていく必要がないにもかかわらず、最長滑走距離6000mと信じられないほどにゲレンデのスケールは大きく、積雪環境も万全。近年は、非圧雪パウダーを楽しめる環境がバージョンアップし、新しいファン層を掴んでいる。

 ゲレンデは3エリアで構成される。ホテルのある舞子エリアと、日帰りスキーセンターのある長峰エリアにそれぞれベースがある。両エリアは中腹のリフトで行き来できる。また、長峰エリアのベースからゴンドラが架かり、ゴンドラ山頂の先にボウル状の奥添地エリアが広がる。

 それぞれのベース周辺は初心者やファミリーに適した緩斜面が中心だが、奥添地エリアには急斜面、ロング斜面、ツリーランコースと、上級者がリピートしたくなる要素が揃っている。

 舞子の人気の理由はもう1つある。施設面が充実しているのだ。

 舞子エリアには「舞子高原ホテル」と「舞子高原ロッジ(現在は団体専用で営業)」と2つの宿泊施設がある。

 また、長峰エリアには多機能施設「日帰りスキーセンター」があり、レンタルコーナー、更衣室、レストラン、キッズルーム、無料休憩室、温泉などを備えている。

 このように日帰り派、宿泊派のどちらのニーズも最大限に満たしたスキー場は、ありそうで意外に少ない。

舞子スノーリゾート 公式HP

■'24-25 要注目トピックス

●「食」の進化が止まらない!

舞子のゲレ食はレベルが高い

 舞子のゲレ食はレベルが高いと評判だ。その秘密は、「舞子高原ホテル」のシェフを中心にコンペを開いているから。“よりおいしいメニューをお届けしたい” と、新メニューの開発や既存メニューのブラッシュアップが毎シーズン、繰り返されるのだ。

■Ride【滑】フリーライドに絶好の舞台が広がる

IC近くとは思えない絶景が広がる
昨季よりゲレンデへダイレクトインできるシステムを導入

  ゴンドラ山頂部の奥添地エリアにあるHaglöfsツリーランエリアは、舞子のエアリーなパウダーを存分に味わえる。樹木の間隔が絶妙で、どこを滑り降りても最後はコースに戻ることができる安全性の高いことも特徴。これからツリーランにトライしたいという人に最適な環境だ。

3エリアに非圧雪斜面あり
ツリーランは新規ファンを増やす

Haglöfsツリーランエリア
時間:~ 17:00までに腕章を返却 
利用方法:事前Web申請必要。当日「受付場所」で利用チェックイン
(日帰りスキーセンター 1Fチケット売場 / ゴンドラ山頂駅前CAFE at the TOP “ITADAKI”)

■Play【遊】板を履かなくても雪上で大興奮できる

大人も子どもも楽しめるスノーモービル体験

 舞子はスキー、スノーボード以外の雪上アクティビティも満喫できる。スノーラフティングは、大人も子どももジェットコースター感覚で楽しめる。また、スノーモービル体験もオススメだ。スタッフが丁寧にレクチャーするので、初めてでも驚くほどスムースに乗ることができる。

大迫力のスノーラフティング

■Food【食】舞子のランチはひとつのイベントだ

「バケットサンドエビアボカド」はスカイドームレストランで食べられる
マウンテンレストランの「森のオムライス」は2種のライスと3種のソースを選べる

 注目トピックスでも触れたように、食環境の向上を目指す舞子ではランチやティータイムが、一日の重要なイベントになる。また、ランチスポットが豊富でメニューもよりどりみどり。スイーツ類も多種ある点にも注目だ。

スカイドームレストランの「スープセット」は新メニュー。ミネストローネにベーグルなどもつく
ボリューム満点の「窯焼きパンケーキデラックス」はマウンテンレストラン、カフェテリア・ビューの大人気メニューだ

■Stay【宿】山吹色のホテルは舞子のランドマーク

写真を撮りたくなる外観

 舞子エリアにある「舞子高原ホテル」は、ゲレンデにスキーイン&アウトできるスキー場直営ホテル。山吹色で特徴的な外観は遠くからでも視認しやすい。全体的に空間が贅沢に使われリラックスできる環境が作り出されている。客室は4タイプある。ディナーのブッフェはメニューが豊富!

落ち着いた内装のルームからはゲレンデを一望できる

舞子高原ホテル
時間:15:00 ~ 翌10:00
料金:1泊1万6000円~(2名1室利用時1名あたり、サービス料込、リフト券・夕朝食付き)

■Relax【癒】2つのベースで入れる「舞子温泉」

ガラス張りで明るいスパ舞子温泉

スパ舞子温泉
時間:14:00 ~ 18:00(土日祝)  14:30 ~ 17:30(平日)
料金:大人1000円

 舞子には2つあるベースのそれぞれに温泉施設があるので極めて便利だ。日帰りスキーセンター 4F「スパ舞子温泉」は日帰り客に重宝される存在。また、舞子高原ホテル内の「舞子温泉 飯士の湯」もビジター入浴が可だ。舞子温泉の泉質は単純温泉(低張性弱アルカリ温泉)である。

スペースに余裕ありの舞子温泉 飯士の湯

舞子温泉 飯士の湯
時間:13:30 ~ 21:00
料金:大人(中学生以上)1200円

 

【施設情報】舞子スノーリゾート

住所:新潟県南魚沼市舞子2056-108
営業期間:2024年12/20(金)~ 2025年3/30(日)
営業時間:8:00 ~ 17:00(土日祝)8:30 ~ 17:00(平日) 
リフト券:大人1日6500円

【MAP】

舞子スノーリゾート 公式HP

 

【「BRAVO SKI 2025 Vol.2」より再編集】

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