いま、スキー場は滑るだけの場所ではなくなってきている。食事、アクティビティ、宿泊、観光などを組合わせ、冬の旅の目的地として新しい価値観が生まれつつあるのだ。そうしたスキー場が本来持っている非日常的な空間の魅力に気がついたのは、滑らない人達の視点に立ち、これまでの概念を取っ払ったスノーリゾート。滑ることに加えて、雪のなかでできるさまざまな体験を経て、スノーリゾートを存分に満喫しよう。
■天然雪 “マダパウ” にハマれ!
長野県飯山市と新潟県妙高市にまたがる斑尾山山麓に広がるスキーリゾート、それが斑尾高原スキー場だ。
上信越道・豊田飯山ICから10km、北陸新幹線が停まるJR飯山駅からバスで30分の位置にあり、クルマやバスでスキー場に近づくと、標高が高くなっていくことが実感できる。その先には、価値ある斜面や “マダパウ” と呼ばれるフカフカで軽やかな天然雪、そして上質な高原リゾートが待っている。
ゲレンデはベースから全体が一望できる広大な一枚バーンで、バリエーション豊かな全32コースを誇る。隣接する「タングラムスキーサーカス」との共通リフト券を利用すれば、合計51コースというビッグスケールを楽しむことができる。
その規模の大きさから、さまざまなニーズに対応しているのも特長だ。小さな子どもが雪遊びを楽しむ環境が充実している一方で、パウダースノーを満喫できる非圧雪コースも多数用意されている。
とくに、林の中を滑るツリーランコースは質量ともに日本有数で、多くの人がその魅力に引き込まれている。
豊かな自然環境は、平均的に高い積雪量をもたらす。たとえ小雪のシーズンでも、ここだけはたっぷりと雪が降ることが多く、豪雪地帯としての名にふさわしい。滑走環境の素晴らしさは、海外から訪れる数多くのゲストたちが証明している。海を越えて訪れる価値が十分あるリゾートなのだ。
ベースには直営ホテル「斑尾高原ホテル」があり、周辺には個性豊かなペンションをはじめ、さまざまな宿泊施設が点在している。特に、コストパフォーマンスの高いペンションが多いことが特徴だ。連泊して思う存分 “マダパウ” を楽しもう。
■'24-25 要注目トピックス
●地形を活かしたフリーライディングパーク登場
従来のジャンプやジブアイテムは継続しながら、自然地形を活かしたバンクやウェーブが連続する “フリーライディングゾーン” が登場。また、斑尾出身でかつてモーグルで五輪、W杯を戦った野田鉄平がプロデュースする “人工コブコース” も造成する。
●日数券が全山共通になる
今季、リフト券のシステムが一部変更になる。1日券、2日券、3日券など「日数券」が、タングラムスキーサーカスと共通になるのだ。つまり、実質、宿泊して滑る際は、全51コースが滑り放題になるのだ。せっかくなら連泊するプランも検討したい。
■Ride【滑】“マダパウ” を楽しみ尽くせ!
豊富な天然雪が自慢の斑尾高原は、非圧雪パウダーを楽しむための環境がハイレベルで揃っている。「Powder WaveⅡ」はスキー場で最長の滑走距離を誇るツリーランコース。自然の中を滑り抜ける爽快感が楽しめる。「SAWA」はその名の通り、沢地形を滑るツリーランコースだ。
■Food【食】巨大レストランのほかに個性派飲食店あり
「ハイジ」は800席もあるメインレストラン。「AKI’S pub & café」はこだわりのコーヒーとピザが自慢だ。「AKI’S BURGER in チロル」はアンガス牛を使用したジューシーパティのダブルチーズバーガーが楽しめる。「Myoko Coffee」では絶品コーヒーのほかにクラフトビールも販売。
■Stay【宿】ゲレンデベースの歴史あるリゾートホテル
「斑尾高原ホテル」はスキー場のシンボル。ゲレンデ直結の抜群の立地条件を誇り、天然温泉やメニュー豊富なバイキングも楽しみな要素になっている。宿泊客以外も利用できる居酒屋が館内にあり、斑尾高原のアフタースキーの拠点としても便利だ。
斑尾高原ホテル
料金:1泊1万4800円~
(2名1室、1泊朝食付 1名あたり)
■Relax【癒】さっぱりした湯のホテル内の温泉
絶景が心に癒やし効果のある斑尾高原だが、滑り疲れた体を癒やしてくれるのが、斑尾高原温泉が湧く「斑尾高原ホテル大浴場」の湯。疲労回復効果もあるナトリウム・カルシウム塩化物泉で、さっぱりしたお湯だ。ビジターも利用できるので、ここでリセットしてから帰路につこう。
斑尾高原温泉
料金:大人1500円 小学生:1000円
時間:6:00 ~ 10:00 / 12:00 ~ 16:00 / 20:00 ~ 23:00
【施設情報】斑尾高原スキー場
住所:長野県飯山市斑尾高原
営業期間:2024年12/14(土)~ 2025年3/30(日)
営業時間:8:30 ~ 16:30
リフト券:大人マウンテンパス1日8000円
【MAP】
【「BRAVO SKI 2025 Vol.2」より再編集】
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