■犬島・小豆島

 翌日は、犬島を経由して小豆島に渡った。犬島は美術館として再生した銅の製錬所で知られるアートの島だが、島をぐるりと一周しても犬には出会えず、代わりに1匹の猫に出会うことができた。

 小豆島ではレンタカーでアート作品を巡りつつ、車を降りていくつかの集落を散策してみたが、なかなか猫には出会えなかった。旅の最終夜、「坂手港の周辺は猫が多いですよ」という情報を仕入れるも、時すでに遅し。小豆島再訪を誓いつつ、「にゃんこフェリー」の愛称を持つジャンボフェリーで、名物のうどんを食べながら島々を後にした。

犬島で出会えた島猫は、彼女だけだった
アート作品の多い三都半島。神浦地区で出会った猫は、木や草むらの中からこちらの様子を窺っていた
アート作品のある草壁港近くの商店で出会った老猫
「にゃんこフェリー」の愛称を知らずとも、見た瞬間に「ねこだ!」と思ったジャンボフェリー
あちこちに猫モチーフのある「にゃんこフェリー」で、小豆島特産のごま油うどんをいただく

写真/仲程長治 文/シマネコキネマ

 「瀬戸内国際芸術祭 2022」 の総来場者数は、723,316人(令和4年11月9日発表/瀬戸内国際芸術祭実行委員会事務局)だった。コロナの影響もあって前回開催(2019年)から来場者数は減少したものの、日本における芸術祭の草分け的存在ですっかり浸透している。更なる盛り上がりを見せるであろう2025年の次回(第6回)開催が楽しみだ。

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