那覇から南西へ約509km、石垣島からも約127km離れている与那国島は、渡ることが難しいことから島の言葉で「渡難(どなん)」「どぅなん」とも呼ばれている。

 条件が揃えばお隣りの台湾を望める日もあるという、日本最西端の島猫たちとの出会いに“ちむどんどん”しながら集落を散歩してみた。

 まず最初に向かったのは、島の西側にある海の玄関口、久部良(くぶら)。どこの島でも漁師町には猫がつきものだが、さっそく、のんびりと過ごす数匹の島猫に会うことができた。

「1株食べると寿命が1日延びる」といわれる長命草の小道にて
与那国島で最初に出会った一匹。夕日が美しい漁師町の塀の上で黄昏ていた
島の中心地である祖納集落では、仁王立ちの子猫に出会った。後ろでは母さん猫がお昼寝中