瀬戸内海の12の島と2つの港を舞台に、3年に1度開催されている瀬戸内国際芸術祭。ちょうど1年前の今頃、その東部会場である6つの島を訪ねたアート&島猫旅の後編。

男木島・女木島・豊島。アート、ときどき島猫【「瀬戸内トリエンニャーレな旅(前編)」琉球島猫百景〈特別編〉】

 4つめの島は、今やアートの聖地としてすっかり定着している直島(なおしま)へ。まず、空き家をアート作品化する「家プロジェクト」が展開されている本村地区に向かった。チケットを購入すべく「本村ラウンジ&アーカイブ」に立ち寄ると、ずらりと並んだ直島グッズの中にいくつかの猫モチーフがあり、期待が高まる。さっそく戦国時代の城下町の風情が残るエリアを、いい感じの路地を選びつつのんびり歩いていると、背後から「ふぎゃぁあああ! みぎゃああぁ!」という激しい威嚇鳴きが聞こえてきた。

威嚇鳴きの直後、いきなり毛を逆立てたキジトラが現れた
そのまま路地に入り、寝転んで気分を落ち着かせているところ
どうやら彼はボスのようで、散策中に何度も鉢合わせては睨まれた
こちらはジェラード屋さんの看板猫。観光客の撮影依頼に応じていた
いつもより賑わう町の様子を高みの見物していた猫も