雨と緑が生み出した神々しい光の中に佇み、じっとこちらを見つめていたミケ

 神の島、久高島。琉球を創造した女神、アマミキヨが降り立ったとされるこの島には何度も訪れているのだが、足を踏み入れるたびに自然と厳かな気持ちになる。

 2年ぶりとなった今回の上陸はあいにくの土砂降りで、「これでは島猫撮影は無理かな……」と半ば諦めつつ、集落の中を静かに歩いた。晴れの日ならばレンタル自転車で駆け抜けてしまう筋道を、ゆっくり島猫の目線で追いかけながら歩くと、軒下や縁側で雨宿りをする姿を見ることができた。

本格的な夏稼働を前に休憩中の氷入れの上でチャトラも休憩中
島ぞうりを枕にお昼寝。ぞうり枕は島猫の定番なのか、他にも何匹か見かけた
石垣からひょいと登ってスラブヤーの軒下へ。濡れたからだを身繕いしていた