■汎用性が高いユーティリティプレイヤー
蓋に炭を載せるための縁はないが、アルミホイルを棒状にし、輪っかを作り蓋に乗せると簡易的な縁になり、上火を使いたい時に炭を載せても落ちにくくなる。私はケーキ型のステンレス製のセルクル(底のないケーキ型)を蓋のサイズに合わせて使っている。道具は増えてしまうが、この方がさらに使いやすくなる。
ダッチオーブンにもいろいろな種類がある。どれを買えばいいか迷っている人には、キャンプや家庭でも使いやすいこの「スキレット」をおすすめしたい。汎用性が高く、「ユーティリティプレイヤー」として、さまざまな料理をいつでもどこでも美味しく仕上げてくれるだろう。
キャンプでの汎用性の高さで選ぶなら、おすすめのサイズは9インチ。2人暮らし程度の分量の調理に普段使いする機会が多くなりそうなら8インチ、4〜5人ほどのキャンプでメイン料理を作るなら10インチが使いやすい。
私は撮影用にアウトドア料理をこしらえる仕事柄もあり、今まで大小様々なサイズのスキレットを買い揃えてきた。店を始めてからは、小さい6 1/2インチのスキレットで料理を提供している。「何枚持ってるの?」と改めて数えないとわからないほどになってしまった。
困ったことに、蓋によってロゴが無かったり、浮き彫り仕様だったのだが、新しいものは沈み彫りに代わったりしている。撮影で使うので現行モデルがいいのだろうと、最近人気のあるサイズをさらに買い足してしまった。どこまでうちの収納棚が持ちこたえてくれるか、最近はちょっと不安だ。
鋳鉄製のダッチオーブン類の注意点は、落とすと割れてしまうこと。しかし、割らない限り、しっかりメンテナンスをすれば一生使える。そして、使えば使うほど鍋肌に油が馴染み、焼け焦げがつかなくなり、使いやすくなってますます愛着も湧く。気に入った道具とは長く付き合いたい。