■おいしいとこをちょっとずつ! 休憩とグルメタイム

暑い最中、熱中症予防のためにも短いルート設定です。走行距離や時間はあえて短くしてあります。その物足りなさを補うのは“食”。休憩がてら、美味しいものを食べるグルメツアーでもあります。実は所要時間の半分以上は涼しい場所で休んだり、食べたりしているような……。
最初のグルメスポットは「とみがたベーカリー」というパン屋さんです。道端にある手書き看板が目印です。民家の庭先に佇むこじんまりとしたお店で、かわいいパンたちがぎっしり。つい目移りしてしまってなかなか選べません。


さて、パンを買ったら「殿島城址公園」へと向かいました。ここは住宅地のなかに残っている、どこか隠れ家的な公園です。立派な門をくぐれば城内へ。木陰にテーブルとベンチが設えてあります。トイレもありますので、休憩にもってこいの場所です。ここでグラベルバイクに積んできたハンモックを広げます。パンをかじりながらハンモックに揺られていると、つい寝落ちしてしまいそう……。


午前中にライディングをしっかりと楽しんだら、お楽しみのランチタイムです。訪ねたのは、おしゃれな古民家カフェ「matsunoeda terrace」へ。情緒ある町並みのなか、その名のとおり古い民家を改築した店舗で、名物のスープカレーやパスタが中心の人気店です。大盛りにするとすごいボリュームになるので、胃袋とよく相談してくださいね。
デザートも豊富で迷ってしますのですが、この日は「松塩アイス(税込 390円)」を注文しました。甘さと塩味のハーモニー! この味を求めていたと、汗をいっぱいかいた身体が喜んでいるのがわかります。

■午後は暑さとの勝負! 日陰をつないでゴールを目指す

ランチタイムをのんびりと過ごしているうちに、外はすっかり暑くなってしまったようです。水分もしっかりと補給したので、ふたたび炎天下の田舎道へ、ペダルを漕ぎ出しました。ゴールまでは残り10kmほどです。
本来なら天竜川沿いに北上するのですが、川沿いは日陰がありません。おまけに向かい風がまるでサウナのよう。途中からJR飯田線沿いのルートに変更しました。こちらは西側の山裾を走るようになります。暑い日でも日陰には涼しい風が吹くのが、信州の魅力のひとつではないでしょうか。
最後は伊那市の中心商店街を抜け、スタート地点のCLAMPへ。無事にゴールです! 吹き出す汗に恐縮しつつも、エアコンの効いた店内は天国のようでした。まだ暑い日が続きそうですが、季節は着実に秋へと向かっていきます。盆を過ぎれば涼しくなるのでしょうか。
●頼りになる! 自転車とアウトドアのプロショップ「CLAMP(クランプ)」


自転車、登山、トレイルランニングなど、様々なアクティビティのアイテムが揃っています
今回のグラベルライドのスタートとゴール地点にしたのは、伊那市の国道153号線沿いにある自転車とアウトドアのプロショップ「CLAMP(クランプ)」。長野県伊那市・松本市にある自転車とアウトドアのショップです。
また、人と人とが遊びでつながる場所であり、そのために必要な道具やつながりの場を提供する“案内人”でありたいというコンセプトのもと、トレイルランニング、ハイク、渓流釣り、トレイルライド、グラベルライドなど、その季節に合わせたフィールドでの活動を楽しむスタッフたちが魅力のショップです。
店内には厳選された商品が(広いのに)所狭しと並んでいて、見て回るだけで時間を忘れてしまいます。フィールドに近い店舗ですので、グラベルライドや登山の帰りにぜひ立ち寄ってみてください。