歴史的な猛暑となっている日本列島、日に日に暑さが厳しくなっている気がします。信州、長野県南部の伊那谷でもうだるような8月となっていますが、朝方であれば風も涼しく、自転車で走るとさらりと乾いた風が爽やかです。

 そびえる山並みを眺めながら田舎道を自転車で颯爽と駆け抜ける、休憩多めでグルメも満喫できる、日本の夏を満喫するようなサイクリング(グラベルライディング)に行ってきました。

■田舎道をグラベルバイクで巡る、信州「伊那谷」の夏!

中央アルプスを望みながら田舎道をゆく

 長野県の南信地方(南部)、諏訪湖から太平洋へと向かう天竜川を中心に、東西を南アルプス、中央アルプスに囲まれて南北に延びるのが伊那谷です。

 伊那市から宮田村にかけて、天竜川の東西を巡りながら周回するような約40km。メインは里山の田舎道、ちょっとしたグラベルロードをつないで山裾の集落を巡ります。高台から望む南アルプスや中央アルプスの眺めが素晴らしく、広い空の下にのびやかに続く気持ちのいい道を走ることができます。ときに急坂やワインディングなどもあって、要素満載です!

 伊那市の町外れ、自転車とアウトドアのプロショップ「CLAMP(クランプ)」からスタートしました。天竜川を渡って東へと向かいます。ゆるやかなアップダウンでリズムをつかみながら、通勤する車を横目に見晴らしのいい田舎道を駆け抜けます。

疏水沿いの道。林のなかは起伏も少なく涼しいです。気持ちよくライディングできました

 里山の疏水が涼しげな林のなかをグラベルライドしたら今度は西へ。どこか懐かしい雰囲気漂う山里を、のんびり散策するような気分です。そして、伊那谷の広い空の下にふたたび爽快なグラベルライドが待っていました。

●グラベルバイク、グラベルロードとは

同じフレームの2台のグラベルバイク。好みに合わせてコンポーネント(構成パーツ類)やフレームバッグなどを選ぶのも楽しみのひとつ

 今回のサイクリングには“グラベルバイク”を使いました。自転車の一種ですが、比較的新しいカテゴリーで耳慣れないかもしれません。

 グラベルロード=砂利道です。グラベルバイクは、ざっくりと説明するとロードバイクのような車体に、太くてゴツゴツしたMTBみたいなタイヤを履いているイメージです。

 舗装路でも未舗装路のグラベルロードでも快適に走行できる自転車といったところでしょうか。乗り方次第ではどこでも走れてしまう自由さがあります。