■極上“ざらめ”と雷鳥のお見送り

剣ヶ峰北東の沢を滑るスノーボーダー。ダイナミックなターンに歓声が上がっていました
北アルプス南部の山並みを背景に、剣ヶ峰南東の極上“ざらめ”滑走を楽しめました

 山頂付近には登山者以外にもスキーやスノーボードでの滑走を楽しむために多くの人々が登ってきていました。

 取材日の3日前には新たに雪が積もったようで、白くなった雪面が美しく輝いています。しかし滑走においてはこれが曲者で、スキーやスノーボードが引っかかるようなストップスノーとなっていました。ラインを変えたりジャンプして白い部分を避けて茶色くなった部分を選んで滑ります。ここは“ざらめ”のようなコーンスノーが極上の滑走フィーリングをもたらしてくれました。滑った分だけ帰りの登り返しが長くなるので、体力と相談してほどほどに……。

「富士見岳」の東面を登り返している途中。標高が高いので普段よりペースは落ちます
「鶴ヶ池」を背景に、登山道脇に佇むオスの雷鳥

 「鶴ヶ池」まであと少しの登山道沿い、ガスに霞む岩の上にオスの雷鳥が佇んでおり、まるで我々を見送ってくれているかのようでした。乗鞍高原からも除雪が進んでおり「乗鞍エコーライン」は7月1日に全面開通予定となっています。高山にも徐々に本格的な観光、登山シーズンがやってきますね。