ワークマンは安価かつ実用に足るテントを発売するなど、キャンプシーンで強烈なインパクトを示してきた。昨今では「ワークマンといえば、ユーザーにとってうれしい、手頃な価格で購入できるアウトドアギア」という印象もすっかり定着しているのではないだろうか。

 登山関連でも低価格のトレッキングブーツやレインジャケットを販売し、注目されてきた。

 しかし、スポーツ・アウトドア方面でのラインナップだけでなく、ワークマンにはアウトドアユーザーも注目するに値するジャンルがある。

 それはワークマンの根幹ともいえるワークウェアだ。

 タフな環境で使用されることが前提のワークウェアは丈夫でストレッチ性に優れ、汗抜けがいいなど登山で求められるウェアとしての機能を備えていることも少なくない。

 そんなワークマンのワークウェアの中から、EXILEのTAKAHIROとのコラボでも大きな話題となった「ZERO-STAGE(以下ゼロステージ)」のシャツとスラックスの登山での使用感をレビューする。

■個人的に嬉しいのは袖ポケットだった半袖ワークシャツ

肌へのあたりもよく、軽い着心地の半袖ワークシャツ

 ゼロステージ半袖ワークシャツの特徴は、まず使いやすい位置にあり収納力に優れたポケット、それから汗抜けに優れた大きな背面のメッシュだ。いずれも現場での快適性を考慮したワークウェアらしい仕様で、そのまま”アウトドア使い”にも役立つのではないだろうか。

透け感もなく一見すると分からないが、背面メッシュで通気性抜群

 収納は胸ポケットだけでなく、左の袖にもポケットがある。個人的には左袖のポケットがメモを取りながら登山をする筆者にとって非常に便利だった。

 胸ポケットはショルダーベルトやチェストストラップに干渉して使い難い場合が多いのだが、この位置にペンを差しておけば行動中に邪魔にならず取り出しやすい。さらにペンを差した状態でも腕の動きを阻害することもなく、個人的にはベストな位置だ。

 背面のメッシュは効果的に汗を逃がしてくれるが、バックパックを背負っている行動中は少々効果を感じ難かった。ただし休憩で背中が開いていると一気に風が通り、体感温度は一気に下がった。

 また、メッシュ部分は着用していて透け感がないため、女性でも安心して着られるのではないだろうか。