■登って良かった山 2位:立花山

福岡県にある立花山は気軽に登れるうえに景色もよい

立花山からの夜景

 福岡県にある立花山(たちばなやま)は標高367mで、登山口から往復2時間程度で気軽に登れる山だ。山頂からは九州最大の街・福岡市の景色を一望することができる。福岡市内から登山口までは車で30分ほどということもあって、登山GPSアプリ「ヤマップ」の調べでは、「登られた山ランキング」の九州枠で、1位のくじゅう連山、2位の宝満山などに続き、低山ながら例年5位以内にランクインしている。

 登山道がよく整備されていて初心者にも登りやすく、夜でも道がわかりやすいためナイトハイクにも向いている。筆者もヘッドライトをつけて夜に登り、夜景を堪能した。登りやすさに加え、景色のよさ、公共機関でも行ける気軽さと、様々な要因が相まって2位に選定した。

●【MAP】立花山登山者駐車場

アクセス:JR福工大前駅から佐屋行きのバスに乗車、立花口で下車後徒歩で13分

■登って良かった山 1位:くじゅう連山

坊ガツルから見る「くじゅう連山」の山並み

 大分県にある日本百名山のくじゅう連山。主峰である標高1,787mの久住山(くじゅうさん)の登山道は整備されており、登山初心者にも登りやすい。最高峰は九州本土の最高峰でもある中岳(1,791m)。 くじゅう連山に連なるどの山にもそれぞれの魅力がある。

 1年中違った四季折々の景色が広がり、5月〜6月にかけてはミヤマキリシマが咲き、秋には紅葉、冬には雪景色が見られる。くじゅう連山の中心に位置する湿地帯の「坊ガツル」にはテント場があり、そこから10分ほどの場所には山の中の秘湯「法華院温泉山荘」もあるので、疲れた体を温泉で癒すこともできる。

 山々も素晴らしいが、大分・熊本両県の温泉地や、阿蘇くじゅう国立公園をはじめとした自然豊かな観光地もあり、下山後にも楽しみが多く、九州で最も登ってよかったといえる山だ。

●【MAP】牧ノ戸峠

アクセス:JR由布駅よりリムジンバス熊本駅前行きに乗車して牧ノ戸峠のバス停で下車

■2024年も多くの山を楽しむ!

 筆者が山に登りだして1年半ほどがたった。2023年に150の山の頂きに立って感じていることは、今までにない特別な体験ができているということだ。登山を始めなければ行かなかった場所や、出会わなかった人たちが多くいる。苦労して登った先の雄大な自然の景色は何にも代えがたい。

 2024年も新たな山や、人との出会いのために登山する範囲を広げて、より多くの情報を発信できるようにしていきたい。