暖かい日が続く今冬の影響もあるのでしょうか、新春となり早くも菜の花が見頃を迎えています。山頂からの360度の大展望と黄色のじゅうたん。そして、相模湾の青い海。誰もが思わず声を上げてしまうくらいの絶景です。老若男女を問わず、お手軽に楽しめる“駅チカ”ハイキングができるルートを歩いてみました。

■展望と花の山「吾妻山」

駅舎から見える吾妻山は、まさに駅チカ。なだらかな山容は、簡単に登れそうな安心感を与えてくれます

 吾妻山(あづまやま)は、神奈川県二宮町にある、標高136.2mの低山です。山全体が「吾妻山公園」として整備されており、4つの登山口があります。最も近いコースだと、駅(JR東海道線・二宮駅)から30分足らずで山頂に到着できます。登山道も舗装や階段できれいに整備されていて、ご高齢の方や子どもでも安心して歩くことができる、ファミリー向けの山です。

 山頂からの展望の良さが自慢で、「関東富士見百景」や「かながわの公園50選」にも指定されています。また、菜の花・サクラ・ツツジ・アジサイ・コスモス・スイセンといった季節の花が咲き乱れることから、一年を通して賑わいを見せています。

【二宮町観光協会HP】https://shonan-ninomiya-kankou.com/

■緩やかな周回コースで山頂へ

二宮駅の改札を出ると目の前に案内板があります
地図やパンフレットをもらっていきましょう。グルメマップは帰りのお楽しみに

 それでは、さっそく二宮駅から歩いてみることにしましょう。アクセスしやすいのは、なんといっても「役場口」。駅から徒歩5分の場所に登山口があります。さらに20分登れば山頂なのですが、待ち受けるのは300段の階段です。そこで、静かさとなだらかさを求めつつ、周回できるようにコースを設定。北側の「中里口」から入山することにしました。登山口までは徒歩25分かかりますが、のんびり街並みを楽しみながら進みます。

道標もわかりやすいので、道に迷う心配もありません
階段もなく、全面舗装されたなだらかな道が続きます

 「中里口」からの道は、楽チンそのもの。周囲の木には樹木札もつけられているので、植物の名前を覚えながら歩いていきます。北側斜面なので少し肌寒く暗いのですが、山頂からの大展望をイメージすると、ワクワク感はグっと高まってきます。