■ホテルシェラリゾート白馬 -1994年に開業した喧騒から離れた森に佇むホテル-

古民家を移築した「白馬みずばしょう温泉」は、敷地内の源泉を汲み上げた透明感のあるお湯。湯冷めしにくいのが特徴

住所:長野県北安曇郡白馬村北城14863-6
部屋数:74室
料金:1泊2食付きグランドツインルーム2万4800円〜(2名利用時1名につき)
※プラン、時期により変動あり

公式HP:sierrahakuba.jp/

●和洋折衷の施設は白馬の自然と調和する

 白馬村と小谷村の境にある落倉高原の森の中にある「ホテルシェラリゾート白馬」。客室は全74室。施設規模は白馬村の中でも大きなホテルになる。

周囲に人工物がなく喧騒から離れた環境。静かに過ごすには最適。奥に見えるスキー場は岩岳スノーフィールドだ

 環境建築の始祖チャールズ・ムーアの代表作をモデルに設計した建物は、自然と調和しているのが特徴。個性的な外観はウエスタンレッドシーダーを張り合わせて作られている。広大な森の中に建っているだけに、全ての客室は広くとられており北米のリゾートホテルのような雰囲気だ。

ジュニアスイートルームはベッドルームが2部屋あり、家族やグループでの利用にぴったり

 その一方で、豊富な湯量の自家源泉「白馬みずばしょう温泉」の大浴場「古民家の湯」は真逆の方向性。新潟県糸魚川市に江戸時代から建っていた古民家をホテルへそのまま移築。豪雪地を耐え抜いた梁や柱は太く見事な造りに圧倒される。檜と岩の露天風呂から眺める雄大な森と、奥に控える北アルプスの雄姿は絶景で疲れも吹き飛ぶはずだ。

料理は地元長野県産の食材のほか新潟の魚介も取り入れ、四季折々の旬な素材と雪国の食文化を融合した創作フレンチ料理が並ぶ

●近くのアクティビティ【白馬岩岳スノーフィールド】

 山頂から白馬三山を正面に眺められるテラス「HAKUBA MOUNTAIN HARBOR」が人気の岩岳スノーフィールドが最も近いスキー場。初心者や滑らない人も楽しみやすいから誘いやすい。スキー場は標高1,289mの独立峰にあるから、白馬の他のスキー場と違った景観が楽しめるのが魅力だ。

■raw_ -1日3組限定。地域初となるコンテナホテル登場-

大人4名、子ども2名の最大6名が泊まれる開放感あふれる「Room#1」。キッチンがあり、2Fのルーフトップにはバスタブを備えている

住所:白馬村神城23386-1
部屋数:3室
料金:1泊素泊まり、1部屋貸し。
 #1)3万8530円~(大人4名まで) 
 #2)2万6100円~(大人2名まで) 
 #3)1万5820円~(大人2名まで)
※プラン、時期により変動あり

公式HP:concept-raw.com

●持続可能な素材の宿で飾らない滞在を楽しむ

 白馬五竜近くの国道148号線沿いに、白馬エリアでは初めてのタイプの宿泊施設が誕生した。それが、コンテナを再利用した「raw_」だ。隣接するコンテナ建築のラーメン屋「高橋家」と連結し、複合施設としてスタートしている。

左に見えるのが連結するラーメン店「高橋家」

 自然環境への不可を少しでも減らすために選択したコンテナの活用。耐水、耐久性に優れた頑丈な箱は、安心して過ごせる建材として昨今注目を集めている。

コンパクトで機能的な「Room#3」。1~2名利用のサイズ感で、余分な要素を削ぎ落とした必要最低限の機能とリーズナブルさを求める人へ

 部屋や設備は素材感を活かし、一棟ごとに独立したプライベート空間に仕上がっている。部屋は滞在スタイルにあわせて、大中小3つの中から選べ、どれも防音、断熱加工を施しているため、室内は快適な空間だ。

「Room#2」は2人利用に特化した部屋。温もりを感じる木を基調にしながら鉄素材がアクセントとなったモダンな空間に仕上がっている

 備え付けのアメニティは使い捨てではなく置きボトルで統一。地元産やオーガニックにこだわったバス・スキンアイテムを用意している。自然に優しい素材に囲まれ、上質な滞在になるはずだ。

●近くのアクティビティ【エイブル白馬五竜】

 スキー場最上部は高度感を味わいながら滑れる緩斜面があり、下部は比較的なだらかな斜面が多いため、初中級者に人気。山頂部から眺める五竜岳や唐松岳の雄大な景色はここならではの特権だ。上部では隣の白馬47と接続するため、滑走コースは多彩。飽きることなく1日が楽しめる。