いま、スキー場は滑るだけの場所ではなくなってきている。食事、アクティビティ、宿泊、観光などを組み合わせ、冬の旅の目的地として新しい価値観が生まれつつあるのだ。そうしたスキー場が本来もっている非日常的な空間の魅力に気がついたのは、滑らない人たち。その視点に立ち、これまでの概念を取っ払った魅惑のスノーリゾートを紹介する。滑ることに加え、雪のなかでできるさまざまな体験を経て、スノーリゾートを存分に満喫しよう。

■キロロの空気を一変させる「新たなリゾート空間」が誕生

 昨季オープンの「クラブメッド・キロロ ピーク」に続き、キロロに2つめのクラブメッド・リゾートとなる「クラブメッド・キロロ グランド」が、2023年12月に開業。2つのホテルの存在でキロロは国際的なリゾートとしての色をさらに強くする。

 世界各地にリゾートを展開するクラブメッドは、オールインクルーシブのシステムで知られる。つまり、旅行代金に宿泊費だけでなく、滞在中の食事やアルコールを含むドリンク、アクティビティ、年齢に合わせたキッズプログラム、エンターテイメントが含まれるのだ。当然ながら、ゴンドラ&リフトのフリーパスもついており、世界各国から集まったクラブメッドのスタッフ「G.O」によるスキー&スノーボードのレッスン(レベル別)も追加料金ナシで受けられる。

 クラブメッドを選択すれば、キロロのドライパウダーと、大規模なゲレンデ、そしてプレミアムなリゾートステイをまるごと堪能できるのである。

 積雪量が多いので、春スキーシーズンも雪は十分に残っている。少し遅い北海道の春を感じながら、のんびり過ごすプランもオススメだ。

 ホテル内のレストランでは、世界で経験を積んだシェフによる地元の食材を活かした郷土料理から、さまざまな国のフードまで幅広いメニューをビュッフェで堪能できる。

 親子向けのキロロ グランドには、託児施設「キッズクラブ」も完備。4歳以上のお子様は追加代金不要で利用可能だ(2〜3歳は有料)。子どもたちが楽しく過ごす間、大人はゆっくり自分の時間が満喫できる。

 スキーの後は、リラクゼーション施設で疲れた体を癒す至福のひとときを。キロロ グランドでは、クラブメッド初の天然温泉が登場。両施設とも、露天風呂と広々とした内風呂、サウナを備えた大浴場や、スパ(有料)、フィットネスルーム、ヨガレッスンなどの屋内アクティビティも楽しめるので、荒天の日は、スキーをしないで1日を過ごすこともできそうだ。

■見どころガイド

【滑】Ride:フカフカのパウダーと美しい眺望に魅了される

小さな子どもが安心して滑れる斜面も多くあり、レッスンにも適している

 朝里エリアでは、美しい景色が楽しめる。山頂からは余市岳や羊蹄山、そして日本海のビューが待っているのだ。朝里第2A、B、Cのコースサイドには美しいダケカンバ、シラカバの木々があり、林間を滑っているような気分を味わえる。キロロを代表するパウダーコースは、朝里第2Bと朝里第2C。地形の凹凸が興奮度をアップさせてくれる。

キロロはもともとパウダー派のスキーヤーに支持されるスキー場であり、深雪、ツリーランが楽しめる
北海道らしいダイナミズムを感じるスノートレッキングもおすすめ

【食】Food:北海道の食材、世界のグルメを堪能できるクラブメッドならではの食環境

キロロ グランドには、3つのスペシャリティレストランも。オールインクルーシブのアジア料理「THE OGON」、追加代金で楽しめる寿司「THE EBISU」、焼肉「THE KAEN」とバラエティ豊かなラインナップ

 キロロにある2つのクラブメッドではいずれもビュッフェスタイルで、さまざまな質の高い料理を好きなだけ食べることができる。そして、ドリンク代も料金に含まれている。オールインクルーシブの醍醐味がそこにある。

【癒】Relax:スパ・リラクゼーション施設も高いクオリティを誇る

雪見風呂は格別の体験だ。お湯の温かさと冷たい外気とのギャップもたまらない

 コンセプトが違う2つのホテルだが、どちらもスパ・リラクゼーション施設は同じように充実している。キロロ グランドには、クラブメッド初の天然温泉やインドアプールも。キロロ ピークに宿泊のゲストは、キロロ グランドのリラクゼーション施設やスペシャリティレストランが使用可能。シャトルバスで約3分で行き来できる。

どちらのホテルにもサウナがありリフレッシュすることができる
プール(キロロ グランド)の利用料ももちろん宿泊費に含まれる。それがクラブメッド流である
 もっと詳しく!「キロロ グランド/キロロ ピーク」ホームページ