■米を焚く日本人。パンを焼くスウェーデン人

上火も使い、焼き目をつける。撮影は直火OKの場所で行ったが、焚火台でも同じように調理することができる

 彼らに見せてもらったらパンは、美味しそうに焼けていて、香ばしくなんともいえない焼きたての香りがした。アルミのクッカーに蓋をして、焚き火で焼く。それなりに火力の調整など経験と知識が必要だが、手順はそれだけのシンプルなレシピだった。

 以来、発酵が必要なく手間の少ないなコーンブレッドやスコーンのような種類のパンを、アウトドアでも積極的に取り入れるようになった。発酵が必要なパンだと時間がかかるだけでなく、寝かせる環境が出来を左右するため、屋外では美味しく調理できないことも多い。

 

焼き上がりはご覧の通り。立ち上る湯気がいい香り!

「焚き火でパンを焼くなんて、面倒だし、難しそう」という声が聞こえてきそうだが、レシピ本に従って分量をきっちりと量り、正しい手順さえ踏めば、誰だって美味しく作ることができる。

 時を経て、粉から作るパンは、自分のアウトドアレシピの定番メニュー「キャンプファイヤーブレッド」となっている。

 この記事を書きながら地図を見直したら、また、アラスカに行きたくなってしまった。

ゴール地点周辺の地図。これを眺めるだけで、また旅に出かけたくなる
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