長野県茅野市を中心に広がる蓼科高原は、四季折々の自然を満喫できる人気のリゾート地。エリア内には魅力的な観光施設、温泉、ホテルやペンションなどが点在し、日帰りでも滞在しても充実した時間を過ごすことができる。そんな蓼科高原のなかでも外せない一押しの観光スポットが、八ヶ岳連峰の北端に位置する「北八ヶ岳ロープウェイ」だ。夏の避暑にもぴったりの、この施設の魅力について詳しく紹介していこう。
■標高2,237mまで上がれる7分の空中散歩
北八ヶ岳ロープウェイがある蓼科高原の魅力は、なんといってもその快適な気候にある。標高が高く湿度が低いため、真夏でも日本特有のジメジメとした湿気はほとんど感じられない。晴れた日でも木陰に入れば清涼で爽やかな空気に包まれ、夏の避暑地にもってこいの絶好のロケーションだ。
そんな快適なエリアに位置し、北横岳の直下に架かるのがこの「北八ヶ岳ロープウェイ」だ。100人乗りの大型ロープウェイを完備し、標高1,771mの山麓駅から2,237mの坪庭駅まで、高低差466mを一気に駆け上がっていく。ぐんぐんと高度を上げていく約7分間の乗車中、窓外には息をのむような大パノラマが広がる。大自然の壮大さと爽快な高原の風をダイレクトに体感できる空中散歩は、ここでしか味わえない格別な体験だろう。
■日本三大アルプスが一望できる展望デッキ
坪庭駅舎に併設される展望デッキ「スカイアイ2237」は、日本三大アルプスを一望できる絶景スポットだ。南アルプス、中央アルプス、北アルプスが広がる大パノラマは、まさに心が解き放たれるような圧倒的な開放感。ほかにも、八ヶ岳連峰、御嶽山、乗鞍岳など、名だたる山々が織りなす360度の絶景を心ゆくまで堪能することができる。ときには雲海を見下ろす神秘的な光景に出会えるのも、この標高ならではの特権だろう。
なお、この絶景は誰もが安心して楽しめるよう配慮されている。山麓駅にはエレベーターが完備され、坪庭駅にも車いす用の通路やスロープが設けられている。夏季であれば展望デッキまで車いすでのスムーズな移動が可能であり、バリアフリーな環境のなかで誰もがアルプスの眺望を満喫できる。
■自然が造った神秘の溶岩台地「坪庭」
坪庭駅舎を一歩出ると、目の前に広がるのは溶岩台地が造り出した「坪庭」だ。起伏のある地形にゴロゴロとした岩々が転がるその光景は、まるで天然の日本庭園のよう。整備された遊歩道を進めば、可憐な高山植物を愛でながらの散策が楽しめる。
散策路の左手には北横岳が間近に迫り、右手には立ち枯れた木々が独特の縞模様を描く「縞枯(しまがれ)現象」で知られる縞枯山を望むことができる。途中には休憩所も用意されており、景色を眺めながら自分のペースでのんびりと歩を進められるのが嬉しい。
また、北八ヶ岳ロープウェイは、北横岳をはじめとする八ヶ岳連峰への登山口としても重要な拠点となっている。ここを玄関口として、さらに奥にある双子池や雨池といった幻想的なスポットまでトレッキングに出かけることも可能だ。