リフト券、ガソリン代、宿泊費。昨今の物価高騰は、スキーやスノーボードにも確実に影響を与えている。 「スキーはもう高すぎる」「家族で行くのは正直きつい」 そう感じている人は少なくないだろう。
かつては気軽な冬のレジャーだったスキーも、今では1日滑るだけで簡単に1人10,000円を超える時代になった。
その一方で、物価高の中でもスキーをやめず、無理なく続けている人がいるのも事実である。彼らは決して我慢しているわけではない。スキー場の選び方、滑り方、考え方を少し変えることで、出費を抑えながら楽しんでいるのだ。
本記事では、物価高騰時代でもスキーを楽しむための、安全で現実的な“裏技”を紹介する。
■スキーの物価高騰は、なぜここまで進んだのか
「スキーが高くなった」と感じるのは、気のせいではない。実際、リフト券の価格は年々上昇傾向にあり、1日券が10,000円近くに設定されているスキー場も珍しくなくなった。
背景にあるのは、燃料費や電気代の高騰、人件費の上昇、設備維持コストの増加である。
圧雪車やリフトの運行には大量の燃料と電力が必要であり、それらのコストはそのまま利用料金に反映される。さらに、インバウンド需要の増加により、彼らが訪れる大規模スキー場では価格設定がインバウンド向けになっているのも現実だ。
結果として、スキーは「特別なレジャー」「年に数回のイベント」になりつつある。だが、それはスキーそのものが変わったのではなく、楽しみ方が固定化されてしまったことも大きい。
■家族4人で行くといくら? スキー1日のリアルな出費
では、具体的にはどのくらいの費用がかかるのだろうか。物価高の影響を最も強く受ける「家族でスキーを楽しむケース」を例に、ここでは「大人2人+小学生2人、首都圏在住、日帰り」を想定し、一般的な出費を整理してみた。
リフト1日券:大人:5,500円 ×2、子ども:3,500円 ×2 合計18,000円
ガソリン代・高速代:5,000〜8,000円
昼食代:約5,000円
レンタル(子ども2人分):6,000〜8,000円
それほど設備が大きくない小〜中規模のスキー場へ行く場合を想定してみたが、それでもこれらを合計すると1日あたり約34,000〜39,000円になる。「1回行くだけで3万円超え」という感覚は、決して大げさではない。
■年に何回行くと、いくらになるのか
次に、1日約35,000円として年間滑走回数ごとの目安を見てみよう。
年2回滑る場合:約70,000円
年3回滑る場合:約105,000円
年5回滑る場合:約175,000円
この金額だけを見ると、「スキーを続けるのは厳しい」と感じる家庭が増えている理由がよくわかる。特に、子どもの成長に合わせて毎年ギアを買い替える必要がある家庭では、負担感はさらに大きくなる。