朝晩の冷え込みが厳しい秋や冬の車中泊では、寒さ対策が欠かせない。車内の装備も季節に応じて変える必要があるだろう。これからの季節、朝晩の寒さ対策をすれば快適に車中泊の旅を楽しめるはず。

 今回はまだ寒さが残る春の北海道の車中泊で、女性である筆者が色々と試したアイテムの中から、有効と感じたものを紹介する。どれも「日本最寒の地」として有名な北海道幌加内町でも大活躍したアイテムばかりだ。自作アイテムもあるので参考にしてほしい。

■女子でも作れるプラダン(プラスチックダンボール)シェード

冷気の遮断、防音効果がある使いこまれた自作のプラダンシェード

 外から車内が見えないようにするだけでなく、窓からの冷気を防ぐため窓に取りつけるシェードを筆者はプラダンで自作した。プラダンとは、プラスチック段ボールの略で、紙製段ボールに似た中空構造の板状素材。ホームセンターなどで1,000円程度で購入でき、空気の層が板と板の間に挟まっているため外からの冷気を遮断してくれると考え、今回自作シェード素材として採用した。

 実際に使ってみると窓から入ってくる冷気をほとんど感じず、防音面では国道沿いの車通りが多い場所でも耳栓なしで眠ることができた。

 作り方は新聞紙などで窓の型を取り、その形に合わせて大きめのハサミやカッターでプラダンを切るだけ。カットしたプラダンの縁に同色のビニールテープを貼ると、窓の大きさよりも多少小さくカットしてしまった場合でも、空いてしまった隙間から車内が見えるのをカバーでき、ビニールテープが滑り止めの役割を果たし取り外しがしやすくなる。

 なお、窓の数だけシェードが必要となるため、前後左右がわかるように名前や印をつけておくことをおすすめする。

■朝まで温かいポリエチレン製湯たんぽ

布団の中に入れておくと温かさが持続する、ポリエチレン製の湯たんぽ

 最近は電気で蓄熱するタイプの湯たんぽも販売されているが、筆者はお湯を注ぐだけで朝まで温かいポリエチレン製の湯たんぽをおすすめする。電気で蓄熱するタイプは、ポータブル電源の電気消費を気にしなければならないが、お湯を注ぐタイプはそれがなく、金属製の湯たんぽ(本体重量約750g、約2,000〜4,000円 )より軽量で安価なところもうれしい。

 なお、火傷防止のため、カバーはつけるようにしよう。専用のカバーが販売されており、なければ自作するのも柄を選べて楽しいかも。車中泊の布団の中に入れておくと明け方まで温かさが持続する。

マルカ(Maruka)ポリ湯たんぽ
参考価格/1,554円(税込)
本体重量/約540g
容量/3L
サイズ/約320×225×100mm 

●マルカ(Maruka)ポリ湯たんぽ 3L 袋付 270

■ヒーターブランケット(LALACA)

コントローラーで温度切替ができる

 寒さが厳しい日におすすめしたいのが、「ヒーターブランケット」。筆者は「LALACA(ララカ)」のヒーターブランケットを使用している。心地よい肌ざわりで、温度設定は「強(約53℃)」「中(約33℃)」「弱(約23℃)」の三段階となっている。そして、室内温度センサー機能がついているので車内温度が15℃以下になると、ブランケットの設定温度が2℃上がるという優れもの!

 筆者は目的地までの運転中、ポータブル電源につないでブランケットを温めておく。すると、到着時には温かいブランケットになっており、その上に持参した別の毛布を掛けることで就寝時はヒーターブランケットの電源を入れなくてもちょうどよい温度でぐっすり眠ることができる。

LALACA(ララカ)heated blanket roomy ECR
参考価格/14,000円(税込)
サイズ/140×100cm 
カラー/エクリュ

LALACA公式オンラインショップURL:https://lalaca-official.com/

■寒い季節の車中泊も工夫次第で快適に!

 これからの時季を想定し、車中泊で使える寒さ対策グッズ3つを紹介した。自作シェードが冷気を防ぎ、防音効果もあった点や、安価な湯たんぽでも確かな保温性を体感でき、自作アイテムや安価なものでも工夫次第で十分に快適さが増すということを学んだ。引き続き、寒さに負けずどんどん車中泊を楽しんでいきたい。

 

※この記事の情報は2025年10月現在のものです。内容が変更される場合もありますので、最新の情報はリンク先のHPでご確認ください。