■「ひょいキャン」に最低限必要なキャンプギア
小型二次燃焼ネイチャーストーブのほか、のこぎり、鉈、アウトドアナイフ、焼き網と火箸、ライター、これらが「ひょいキャン」に最低限必要なギアだ。できれば椅子とテーブルもほしいが、空が晴れ、暑くも寒くもない気象条件であればテントやタープは必要ない。
●燃料
ネイチャーストーブの名の通り、自然に落ちている小枝や松ぼっくりなどを現地で拾い集めてもよいが、場合によっては見つからないことも。探している間に時間を浪費してしまい、湿気ていると火が点きにくいなどのリスクもあるので、薪や木炭を持参すると安心だ。
●調理器具は使い切りのものを使用
クッカーやスキレットなどの調理器具は洗い物が増えるので使わない。代わりに使い切り可能なアルミ鍋やアルミホイル、空き缶などを使用するのが「ひょいキャン」スタイル。
■いざ「ひょいキャン」チャレンジ!
「ひょいキャン」では、移動途中に食材などの買出しをする。もちろん、家に食材があれば節約と時短のため、持参してもよいだろう。
キャンプ場に到着したら拠点を決めて道具を展開しよう。燃料が薪の場合、ストーブに入るサイズに切りそろえたり、小割にしたりする作業があるのでのこぎりとなた、またはバトニング可能なアウトドアナイフが必要となる。準備ができたらストーブに詰め込んで点火しよう。
■「ひょいキャン」で作った3品の料理
今回は小型二次燃焼ネイチャーストーブのミニマムな焚火のみで調理するのだが、あまり本格的な料理だと時間と手間がかかる。かといって「ラーツー」のようにインスタントラーメンだけではちょっと味気ない。ということで、今回は手軽に作れてそこそこ見栄えのする3品を準備した。
●意外な食材を「アルミホイル包み焼き」でおいしく調理
燃焼しているストーブにアルミホイルで包んだ食材をのせて焼く。アルミホイルの中身は冷凍餃子だ。冷凍餃子を少量の水とともにアルミホイルで包み、蒸し焼きにするとムラなく加熱できる。箸でつまんで食べられるので、取り皿も不要。
●容器のいらない「鍋焼きうどん」
アルミ鍋とセットで販売されている鍋焼きうどんはクッカーが不要で、筆者はキャンプの朝食によく利用している。うどんとつゆの素、水と具を一緒に煮るだけで完成だ。二次燃焼ネイチャーストーブは火力が強いので、すぐ食べられるのもうれしい。
●貧乏バーベキュー
筆者が「貧乏バーベキュー」と呼ぶ「ウインナーのみ」を直火で焼いたもの。手ごろな値段で売られているウインナーも焼くと香ばしく、旨味たっぷりの肉汁が口中で爆発して、実に美味だ。ストーブの直径が小さいのでウインナーは約3本までが同時に焼ける限界。この日買ってきたウインナーは6本入りだったので、2回で終了。