キャンプ初心者からベテランまで人気のDAISO(以下、ダイソー)の固形燃料。100円ショップのキャンプ用品の中でも定番ギアとして知られ、メスティン炊飯や簡単な煮込み料理など、調理目的で使う人が多い。
しかし、使い方は料理だけにとどまらない。高火力と安定した燃焼特性を活かせば、キャンプでより快適に過ごすための“裏ワザ的”なアイテムへと変身する。
今回は燃焼時間・安全性のポイントも交えながら、実際に使えるテクニックと活用法を5つ紹介する。
■活用方法その1. 夜の雰囲気を演出!「キャンドルランタン」風にセッティング
キャンプの夜、灯りを少し落としてゆらぐ炎を眺めていたい。そんなシーンにも、ダイソーの固形燃料が役立つ。燃焼時間は20〜25分(30gの場合)と安定しており、煤も少なく、炎が揺れることもほとんどない。この特性を生かして、キャンドルの代わりにランタンとして使ってみよう。
空き缶や耐熱ガラス容器に入れて点火するだけで、やわらかな炎がテーブル上を優しく照らしてくれる。LEDライトにはない「ぬくもり」が夜のキャンプをぐっと雰囲気のある空間に変えてくれる。
■活用方法その2. 焚き火の「着火剤」
初心者が意外と苦戦するのが、焚き火の着火。薪に直接ライターやマッチで火をつけている光景を目にすることがある。また、湿った薪や風がある日なども、火をつけにくい。そんな時に頼れる存在となる。主成分としてアルコールの一種(メタノール)を使用しているので燃焼性が高く燃費もよく、安定した炎を長時間維持できるため焚き火の火種に最適なのである。
使用方法は簡単。焚き付けの下に固形燃料を1個置き、その上に細い薪を組む。燃焼中安定した熱を供給し、薪に火が移りやすくなる仕組みだ。湿気がある日や冬場のキャンプなどで効果を発揮する。
■活用方法その3. 手の冷え対策「ミニ暖房」として
秋冬キャンプの朝晩、手先が冷たい時に少しだけ暖をとりたいと思ったことはないだろうか。そんな時は、小型カップに入れ暖をとってみよう。
25gタイプなら燃焼時間は20~23分、30gなら20〜25分で、ちょっとした「手先ヒーター」として使える。焚き火をおこす前のつなぎ暖としてもおすすめである。
使用する際は、直置きせず、同じくダイソーから発売されている「固形燃料用受け皿」やお弁当で使う「アルミカップ」を必ず使用しよう。下へ伝わる熱をやわらげ、テーブルへのダメージを軽減してくれる。