■山頂で山神様の粋な計らい

スタートから約2時間、終盤で白樺林を進み、ツツジの群生地を抜け、山頂へ!
眼下に広がる甲府盆地、そして、あれに見えるは富士山! と、晴れていればなるはずだが……、残念ながら、この日、目の前に立ちはだかったのは濃い霧のカーテン。
「でも、この幻想的な感じも素敵。ここまでの道もホント景色が飽きなくて面白かったし、いい山! 秋にもう一度、シニアの仲間を連れて来たいわ」と先輩。
下界での弱気が一点、今後の登山に向けて意欲が湧いて来たようだ。
そんな我々の話を山神様が聞いてか、聞かずか、霧を少しだけ晴らして辺りをほんのり明るくしつつ、山頂からの景色を「チラ見せ」してくれた。
「またおいで。今度は全部見せてあげるから」
そう言っているよう。
