さらなる絶景は東にあり! 茶臼岳から眺める岩手山は必見

茶臼岳の絶景。岩手山とそのふもとに広がる森のすばらしさよ!

 より体力がある方は、源太森からさらに1時間ほど東へ進んでみよう。途中、ニッコウキスゲやワタスゲが広がる黒谷地湿原を経て、茶臼岳(標高1,578m)のピークに至る。

 絶景を望むなら、沼の周辺より断然こっち。眼下には広大な原生林が素晴らしく、その先にそびえるのは岩手山の雄姿だ。威風堂々という言葉がぴったりで、惚れ惚れする山容。さすがは源太森と並ぶ八幡平三大展望地である(もうひとつは南側に離れた畚岳)。八幡平に来るなら、茶臼岳からの眺めは必見だ。

八幡沼を中心に木道が敷かれている。ここを散策するだけでもリフレッシュできる

 登山道から茶臼岳の山頂に入る分岐点には避難小屋があり、天候の急変時などには一時的に逃げ込むこともできる。屋根のある休憩所がほとんど見当たらないルートなので、熱中症や日焼け対策は必須。雨の備え、そして熊鈴も忘れないように。

◼️下山後の温泉とグルメも豊富

泉質もロケーションも素晴らしい藤七温泉

 八幡平は、下山後のお楽しみにも事欠かない。なにしろハイレベルな温泉が、山の四方にたくさんあるのだ。至近の藤七温泉は泉質もロケーションも素晴らしいし、岩手県側なら松川温泉の泉質は個人的に大好き。だけど、一番足を運んでいるのは秋田県側にある後生掛温泉かもしれない。あそこ、本当に大好き。贅沢な悩みを抱えながら下山することになるのは、名湯揃いの東北ならではのこと。

 帰り道、もし盛岡駅方面に出るのであれば、夏山旅の締めくくりは冷麺が気分。キーンと冷えた生ビールとともに、地元の名物をいただく喜びたるや。ああ、いますぐ食べたい。

 

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