関八州見晴台(かんはっしゅうみはらしだい)は、埼玉県飯能市と越生町(おごせまち)の境に位置する標高771mの低山である。山頂からは関東平野を一望でき、天候に恵まれれば遠く富士山やスカイツリーまでも視認できる。名称の由来は、かつての関東八州である武蔵・上野(こうづけ)・下野(しもつけ)・常陸(ひたち)・下総(しもうさ)・上総(かずさ)・相模(さがみ)・安房(あわ)のすべてを見渡せるとされた展望にある。
山頂は遮るもののない広いスペースで、360度のパノラマが楽しめる。空気が澄んだ冬季は特に眺望に優れ、寒さを忘れるような絶景が広がる。標高自体は高くないものの、視界の広さと静けさが魅力であり、低山ながらも満足度の高い山行が可能だ。登山道も整備されており、ビギナーや冬の足慣らしにもうってつけのコースである。
■高山不動パノラマコースの紹介
今回歩いたのは、西武秩父線・西吾野(にしあがの)駅を起点とし、高山不動尊を経由して関八州見晴台を目指す往復コースである。道中には歴史ある不動尊や静かな樹林帯が広がり、山頂からは関東平野を一望できるパノラマが楽しめる。
整備された登山道をピストンで歩くシンプルなルートながら、展望・参拝・自然の三拍子が揃っており、冬の登山にも最適だ。全行程でも4時間程度と、日帰りで手軽に達成感を得られるバランスの良いコースである。
●西吾野駅へのアクセス
登山口となるのは、西武秩父線・西吾野駅である。西武池袋線を利用し池袋から飯能駅へ、その後西武秩父線に乗り継ぎ、合計約90分で到着できるため、都心からのアクセスは非常に良好だ。駅を出てすぐに登山道の案内板があり、道迷いの心配は少ない。バスの利用も不要で、駅から直接登山を始められるのは初心者や日帰りハイカーにとって大きな魅力だ。
駅周辺には商店などはないが、のどかな山里の風景が広がり、静かな山旅の始まりにふさわしい雰囲気がある。トイレは駅構内にあり、出発前に立ち寄っておくと安心だ。事前に地図アプリを準備しておけば、不安なく山行に集中できるだろう。
●コースタイム
【西吾野駅から関八州見晴台ピストンコース】所要時間
西吾野駅 (0:00)→ 一高山不動パノラマコース登山口 (0:15)→ 日影山(1:05)→
高山不動尊(1:30)→ 関八州見晴台(2:05)→ 西吾野駅(4:00)
歩行距離:約8.2km
累積標高差:登り 658m、下り 658m
合計所要時間:4時間