■これだけは持っておきたい【オススメ7選】

ここまで紹介した物はいずれも携行しておきたいアイテムだが、すべてを持ち歩くのが難しい場合もある。短時間のアクティビティなどでは、まずこの7つを意識しておくと安心感につながるだろう。
・テーピングテープ
・ポイズンリムーバー
・絆創膏
・塗り薬各種
・皮膚疾患・外傷治療薬
・服用薬の予備
・ホイッスル
必要なものは人それぞれ異なるが、これらが必要となる場面は少なくない。これらをファーストエイドバッグにまとめて持ち運ぶようにしよう。防水性があるフリーザーパックを代用として使用してもよいだろう。また、季節や行き先に応じて中身を入れ替えることもお忘れなく。
■持っているだけでなく、使えるようにしておく

ファーストエイドキットは、ただ「持っている」だけでは意味がない。ケガなどのトラブルが起きないに越したことはないが、万が一の時に備えて使い方を知っておくことが何より大切だ。特にテーピングの方法は、ありがちな捻挫・膝ガクガク(膝が笑う)についてはインターネット上にある動画などを参考に定期的に確認し、実際に自分で試しておくことが重要だ。
筆者が実際に使用したのは、旅行会社主催のツアー登山中に発生した靴擦れによる水脹れへの対処。ライターで炙った安全ピンで水を抜き、絆創膏を貼る処置を行った。そして、最も多かったのは、膝が笑ってしまった参加者に膝用サポーターベルトを着用させたことだ。意外と膝にくる登山者は多いので、備えておくとよいだろう。個人での山行では、ブヨに刺された際にポイズンリムーバーを使ったことがあるが、これも「持っていてよかった」と思う瞬間となった。
もしもの備えが、アウトドアフィールドでの安心と自由を生み出してくれるはずだ。