■SNSやHPはブランディングに効果的?

HPを立ち上げ、製品の販売も行っています

 ブランドを作って認知を広げていくうえで、果たしてSNSやHPに力を入れるのは効果的なのでしょうか。

 経験談としては……、やはりお互いの顔の見える手売りの小商いが一番効果的! だと思います。目の前のお客さんに喜んでもらえたら満足という僕の性格からか、珈琲というレッドオーシャンの業界だからか、まだSNSやウェブ媒体を効果的に使うフェーズに立てていないからか……。

なんだかんだで、対面販売が一番効果的な気がしてます

 今のところの結論は、実際に会って話をした方が買ってくれる人がたくさんいるということ。つまり、イベント出店をたくさんする方が売れます。何より、龍神温泉の名前を売るという目的で続けている珈琲豆の販売だから、面と向かって売る方がいいんです。僕にとってSNSやHPは、対面販売の補助として有用ではありますが、あくまで補助に過ぎないかなと感じます。

 共に龍神温泉を盛り上げてくれる仲間たちに、僕の考えるブランドのイメージを伝えて広めるお手伝いをしてもらう。そのためには、自らがブランドのアンバサダーとなって、SNSでブランドの世界観を発信する。そういうSNSの使い方が僕には合っていると思っています。

■ 3:魅力を理解してくれる仲間作り

ブランドを支えてくれる仲間の存在が必要不可欠

 自分一人でできることは限られます。そこで最近は、僕の代弁者、ブランドの良さを理解してくれる人をいかに増やすかにビジネスの焦点を当て始めました。つまり、ドラゴンウォッシュローストのアンバサダーを増やすことが、売り上げと認知の拡大に繋がると考えています。

 事業開始時のクラウドファンディングや都会での間借り出店を経て、手伝ってくれたスタッフの中の何人かは龍神温泉に定期的に足を運んでくれるようになりました。そして、龍神村で一緒に時間を過ごす中で、僕の三足のわらじ(プロトレイルランナー、さつまいも農家、コーヒー焙煎士)とドラゴンウォッシュローストのブランド作りに理解を深めてもらいました。

 関わってくれるスタッフもお客さんも、ブランドを体現する仲間だと思います。そんな仲間と一緒に温泉に行ったり、自然の中で遊んだり、龍神村で過ごす時間が彼らの人生の楽しみの時間になれば嬉しいです。そして、実際に体験を通して感じたブランドの魅力やバックグラウンドを伝えて欲しいと考えています。