群馬県と新潟県の県境、百名山のひとつとして“近くてよい山”と評される「谷川岳」。その谷川岳を舞台に4月5日(土)、6日(日)の2日間にわたって開催された「谷川雪山フェス」。

 多くの雪山ギアブランドが出展した本イベントは、実際のフィールドでギアを試すことができる展示&体験会として初開催。これまで、ありそうでなかった雪山登山にフォーカスしたイベントとして来場者も興味津々の様子であった。

■近くてよい山「谷川岳」だからこそ伝えたい雪山の魅力と必要なモノ

晴天に映える雪に覆われた谷川岳。山頂を目指す多くの登山者

 首都圏からのアクセスもよく、またロープウェイを利用することで日帰り登山も楽しめる谷川岳。そのようなアプローチの良さもあってか、積雪期においても多くの登山者が訪れる。

 特に天候も安定し始める3月以降は、一見して雪山初心者と思われる登山者も多く、軽装であったり、装備品などの面からロープウェイ側として声掛けすることも少ないという。

初開催ながら多くの来場者が訪れた「谷川雪山フェス」

  また、同じ雪山というフィールドながらスキーやスノーボードでは試乗会というものが盛んに行われているが、雪山登山に必要なギアを試すことができる機会が少ないということにロープウェイを運営する「谷川岳ヨッホ by 星野リゾート」では疑問も感じていたという。

 命に関わるギア選び、そして使い方を実際のフィールドで体験できる機会が必要なのでは?  これは初心者に限らず、経験を積んだ登山者にとっても必要なはず。という考えから企画されたのが「谷川雪山フェス」。

■ギアだけじゃない!  登山にまつわる多くのアイテムが集まる

スノーシーンを中心に高機能なアウトドアアパレルで人気の「ホグロフス」
レザーの柔らかさ、握り心地は秀逸「スワニー」グローブ

  会場には「スポルティバ」「ホグロフス」「ブルーアイス」「ブラックダイヤモンド」「スカルパ」「オスプレー」「ピープス」「カンプ」「レキ」「ザンバラン」「スワニー」といった人気ギアブランドが勢揃い。

 ギア以外にも「アミノバイタル」や「希望食品」「MANA BAR」「希望食品」といった行動食メーカーや、登山には欠かせない「山と高原地図」もブースを構え、地図製作の制作秘話などが語られたトークイベントや雨でも破れにくい特殊な紙が使われた「山と高原地図、破れるかチャレンジ!」なども行われた。

スマホだけに頼らず、水にも強く力を入れても破れない「山と高原地図」は必ず携行したい
insta360なら360度の映像、写真ともに撮影可能

  さらにSNS等で人気の360度撮影可能なアクションカメラ「Insta360」も出展し、スタッフのレクチャーのもと、谷川岳の絶景を撮影する体験ツアーも開催された。ほかにも地元、群馬のグルメやショップなども出展し、会場を彩った。

群馬の名産、りんごジュースにりんごを使ったクラフトコーラも登場
上毛高原駅内に店舗を構える「イヌワシストア」のコーヒーでほっとひと息