ウィンタースポーツで体を動かしているときは雪の中でも汗をかくほど暑いのに、止まると急激に寒くなる。その原因である“汗冷え”を防ぎ、冬山を快適に過ごす重要アイテムとなるのがアンダーウェアだ。

 今回は、さまざまなアンダーウェアがあるmont-bell(以下、モンベル)製品の中でも、筆者が4度の冬をほぼ毎日着用し、共に過ごしている「ジオライン EXP.ラウンドネックシャツ」について、使用レポと合わせて紹介する。

■ジオラインって?

生地がしっかりしており、伸縮性も抜群

 ジオラインは、モンベルがアンダーウェアのために糸一本から独自で開発したという高性能素材だ。汗冷えから体を守る高い速乾性と保温力があり、制菌加工による防臭効果もあるのが特長だ。シャツやタイツなどさまざまなアンダーウェアを展開しており、シーンやアクティビティに応じて、薄手、中厚手、厚手の3つの厚さが選べるようになっている。

 筆者が愛用している「ジオライン EXP.(エクスペディション)」はスノースポーツや冬季登山など、厳寒地での着用を前提に保温性を重視した厚手のモデルだ。

■冷え性には手放せない!

ジオラインには高性能の秘密がたくさん隠されている

●持続する高い保温力

 まず着用して一番に驚いたのは「本当に暖かい!」ということだ。信じていなかったわけではないが、冷え性の筆者は、これまで試した保温性インナーでは正直あまり暖かさを感じられず、スキー場で着用しても後半になるといつも凍えて早く帰りたくなっていた。

 しかし、ジオラインのアンダーウェアを着るようになってからは冷えを感じることがなくなった。極細の繊維の隙間に暖まった空気を保持することで、体温を逃さず暖かさを持続させるというが、まさにその通りで、暖かさが逃げないので体が冷えにくいのだ。スノーボードをする際に利用しようと購入したが、普段も手放せなくなり、今ではほぼ毎日ジオラインに頼っている。

●着心地に不快感一切なし!  

滑らかな表面の素材と、袖部分の密着性

 着心地のよさも特長のひとつだ。皮膚に触れる内側は柔らかく、表面はサラッと滑りのいい質感。重ね着をする際もスムーズで、脱ぎ着の際の静電気も起きにくい。

 また、しっかりと身体にフィットするようなストレッチ性があるものの、締め付け感がないので窮屈さを感じない。暖かくて動きやすくて、今のところ着心地に不快感を感じたことは一度もない。

●すぐに乾いて暖かさをキープ! 防臭効果も 

 スキーやスノーボードではアクティビティ中はもちろん、滑走前の準備をしているときも予想以上に汗をかくことがあった。以前に晴天のスキー場で大汗をかいたとき、「さすがにこの汗は汗冷えするだろうな……」と心配したが、すぐに汗が乾いてサラッとした感じになり、冷えることなく快適に過ごすことができて驚いた。また、汗が乾いた後も、ニオイはまったく感じられなかった。