■初登山をした低山「蕃山(ばんざん)」の紹介

蕃山、西風蕃山、蛇台蕃山を称して「蕃山」と呼ぶ

 初登山に選んだ山は、仙台藩の礎を築いた名将・伊達政宗が山名を付けたといわれる「蕃山」。宮城県仙台市青葉区に位置する自然豊かな里山で登山初心者に人気だ。蛇台蕃山(じゃだいばんざん・366m)、西風蕃山(ならいばんざん・373m)、蕃山(356m)の3つの山から構成され、これらを総称して「蕃山」と呼ぶ。 

 市内中心部からアクセスしやすく、公共交通機関の場合はJR仙山線・陸前落合駅から徒歩25分(1.7km)で登山口に着く。車の場合は、蛍の生体学習の場で、登山者も利用可能な「蕃山ビオトープ」の駐車場に駐車して、隣接する山岸登山口からすぐにアクセスできる。登山道は、初心者向けの穏やかなルートから岩場や急斜面を含む少し挑戦的なルートまで多岐にわたる。

「西風蕃山」の見晴台は眺望がすばらしく、仙台市街から遠くは松島まで一望できる 
元禄13年(1700年)に蕃山の山頂に建てられた「常寂光塔(通称、開山堂)」。右の石灯篭は近年の地震で倒壊したとのことだが、いつ起きた地震かは定かではない

 「西風蕃山」の頂上付近にある見晴台からは、仙台市街地や太平洋まで一望できる展望スポットもあり、絶景を楽しむことができた。蕃山は古くから信仰の対象とされており、山中には小さな祠や歴史的な遺跡が点在しているため、自然だけでなく歴史や文化にも触れることができる。

 今回、筆者が歩いた山岸登山口から西風蕃山、蕃山のピストンコースの所要時間は約3時間であった。ちなみに筆者が初登山で持参した装備は、携帯電話(YAMAPアプリダウンロード済)・モバイルバッテリー・ライト・レインウエア・行動食(カロリーメイトなどの高カロリーなもの数点)・飲料水(500mlペットボトル3本)・紙の地図(1/25000)とコンパス・登山用ホイッスル・熊鈴・エマージェンシーシート(非常時に体温を守るための薄いシート)・救急セット(絆創膏、包帯、ロキソニン)・携帯トイレである。だれもが登れる低山でも、遭難しないとは限らないので備えは万全にした。

今回の登山では山岸登山口から登り、西風蕃山から蕃山へ縦走。同じ道を戻るピストンコースにした。※地図にはJR陸前落合駅からの順路も示してある。(国土地理院地図より引用)

■初登山を終えて

 蕃山登山は、56歳の筆者にとって大きな挑戦だった。シューズの選択は重要であり、登山の快適さと安全性を左右する。ワークマンの「アジム」はコスパがよく、初心者の低山登山には十分な性能を備えていると感じた。今回のレビューがこれから登山を始める人の参考になれば幸いだ。

【蕃山ハイキングコース】所要時間
蕃山山岸登山口→西風蕃山頂上(00:50)→蕃山頂上(1:15)→蕃山山岸登山口(3:00)
歩行距離:約4km
累計標高差:登り 331m、下り 331m
合計所要時間:3時間

●JR陸前落合駅

住所/〒989-3126 宮城県仙台市青葉区落合2丁目8

●蕃山ビオトープ駐車場(山岸登山口)

住所/〒989-3125 宮城県仙台市青葉区下愛子山岸

※この記事の情報は2025年2月現在のものです。価格や在庫状況が変更されている場合もありますので、最新の情報はリンク先のHPでご確認ください。