自然が奏でる音色に耳を澄ませながら山の中を歩く。山頂には到達した者だけが目にできる絶景が広がる。想像する登山は実に魅力的だ。数々の登山記事を読むうちに、56歳の筆者も健康を兼ねて登山に挑戦することに。安全かつ快適に楽しむためには適切な装備が欠かせず、特に「登山靴」選びは重要だ。
筆者は13歳まで長野県長野市で育ち、幼少期から中学生までに飯縄山や美ヶ原など数回登山経験がある。しかし、当時は装備を選ぶことはなく、「登山靴」の記憶もほとんどない。
今回は“初登山”と位置づけ、重要な装備である「登山靴」に焦点を当てる。実際に2つの登山靴を入手し、山で履いて使用感をレビュー。宮城県仙台市に位置する伊達政宗ゆかりの低山「蕃山(ばんざん)」の紹介も交えてレポートする。
■最初に選んだのはワークマン「トレックシューズ アジム」
今回の登山では、ワークマンのミドルカット登山靴「トレックシューズ アジム(以下、アジム)」を試した。筆者が通うワークマンの店長から、「2025年のワークマンは登山分野にも力を入れる」との情報を得て興味を持ち、店長おすすめの登山靴として購入した。
足首まで靴紐で固定して保護できるミドルカットで、初心者はローカットだと岩場などで捻挫しやすいことを記事で学び、これに決めた。
●接地面から6cmまで防水性があり、ガシガシ使える
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ワークマンのアジムは、お手頃な価格と機能性で注目を集めているトレッキングシューズ。重量は405g(25.5cm片側・実測)と軽量で、接地面から6cmの防水性と泥がつまりにくく、グリップしやすいソールパターンが魅力だ。
靴の内側に防水性・透湿性・柔軟性を兼ね備えた独自開発の素材「イナレム」を使用し歩行を快適にサポートしてくれる。インソールは抗菌防臭加工されたDEOPUT(デオプット)が使用されており、衛生面にも配慮。税込4,500円とコスパがよく、初心者の最初の一足として気軽に選べる一足だ。
ワークマン トレックシューズ アジム
価格/4,500円(税込)
カラー/ブラック、ミストグレー
サイズ/24.5cm、25.0cm、25.5cm、26.0cm、26.5cm、27.0cm、28.0cm