本格的なスキー・スノーボードシーズンが始まり、これからゲレンデデビューを予定している人も多いことだろう。スキー場では白銀の世界で絶景を眺めながら雪上にシュプールを刻み、おいしいゲレンデグルメが堪能できる。筆者も毎年スキー場に赴き、スノーシーズンを満喫している。

 一方で、準備不足や知識不足で楽しみきれない事態になることも。今回はスキー歴30年の筆者が実際に経験&身近で起きたスキー場での失敗エピソードを5つ紹介しよう。

■失敗エピソード1:ぎっくり腰

 寒い季節は冷えによる血行不良により、ぎっくり腰になりやすい。スキーやスノーボードでも滑り方によっては腰に負担をかけてしまうため、ぎっくり腰のリスクは高い。特に、ゴンドラやリフトで座りっぱなしの体勢から、勢いよく滑走してしまいぎっくり腰になる話はあるあるとして語られている。

 実際に10年前、筆者の知人が滑走1本目にぎっくり腰になってしまったことがある。知人は上級者でコブ斜面も難なく滑れる腕前。リフトに乗る前に入念にストレッチをしたが、スキー場の最上部にある斜面に挑むためにリフトを乗り継ぎ、滑り始める頃には体が冷えてしまったのか、滑走1本目にコブ斜面に挑んで、ぎっくり腰になってしまった。

 なんとか自力で下山したものの、そこから滑ることができず、帰りの運転も別の知人に頼むなど散々な目に遭っていた。

 「せっかくリフト券を買ったのに、1本目の途中で滑れなくなっちゃった」というトホホなエピソードは、いまだに仲間内で語られているほどだ。

 スキー場ではぎっくり腰にならないよう、腰痛持ちの人は長いゴンドラやリフトに乗ったら軽く腰回りの筋肉をほぐすストレッチをしたり、腰を冷やしすぎないようにカイロを貼るなど、事前の対策を入念に行おう。

このような急斜面は特に要注意。入念にストレッチしてぎっくり腰対策しよう

■失敗エピソード2:スマホを落とす

スキー場でスマホを使う際は、ストラップをつけるなどして落とさない対策を

 続いて紹介するのは、筆者の友人が起こしてしまった、ウェアのポケットが半開きでスマホが紛失してしまった失敗談。このほかにも、リフトの上でグローブを外さずスマホを取り出し、そのまま落としてしまった知人もいた。

 スキー場でのスマホ紛失エピソードは珍しくない。「寒いからグローブをつけたまま使おうとしたら落としてしまった」「ウェアのポケットが開いていて、気づかないうちに落としてしまった」といった話を度々聞く。

 運がよければ落とし物として届けられることもあるが、リフトから落としてしまった場合は、高所からの落下の衝撃で壊れてしまっている、もしくは非滑走エリアの雪に埋もれてしまい回収ができないことがほとんどで、泣く泣く諦めざる負えないのが現実だ。

 楽しい思い出を悲劇で終わらせないために、スマホは確実にファスナーの閉まるポケットに入れ、滑走前に必ず閉まっているか確認しよう。また、スマホを操作する際はグローブを外す、リフトの上などで落とさないようにストラップを付けて扱うなどの対策も忘れずに。