低山ハイキングが楽しい季節になった。冬は夏の藪や虫、なにより気温に悩まされることなく低山を楽しめる。夕暮れが早いことには気をつけなければならないが、アクセスがよく、4時間から5時間程度で日帰りできる山であれば、適度に歩き応えがあり気軽にチャレンジできる。

 今回の記事ではアクセスよし・歩き応えアリ、そして日帰り可能と三拍子揃った石老山(せきろうざん・702m)を紹介する。

 大明神展望台登山道から山へ入り、大明神山を経て石老山へ至る東海自然歩道を歩くメインコースだけでなく、石老山へ大明神展望台登山道からアプローチする新ハイキングコース、同年の台風で同じく被害を受けて復旧された桜道ルートの現状もレポートする。石老山でのトレッキングを検討している方は、ぜひ参考にしていただきたい。

■大明神展望台登山道入り口から石老山へ

石老山入口バス停ではなく、さがみ湖MORIMORI前バス停が紹介するコースの最寄りとなる

 まず目指すのは、大明神展望台登山道入口だ。相模湖駅から三ケ木方面へのバスに乗り、「さがみ湖MORIMORI前」バス停で下車。その後は登山道入り口まで車道歩きとなる。

バス停近くの交差点を南側へ渡り、住宅地へ

 バス停のある国道412号から住宅地方面へ。そして、住宅地を抜けると曲がりくねった山越えの車道になる。カーブが多く見通しが悪いうえ、歩道がないので通行には十分注意をしてほしい。

 バス停からは20分ほど歩くと、登山道入口の看板が現れる。階段を上がると、ここからは登山道となるので、靴紐やバックパックのフィッティングなどをしっかりと調整して臨もう。

途中にある渡し船の看板
登山口までの歩道がなく、カーブの多い車道。注意して通行してほしい