■少し足を延ばして、尾瀬の福島側「見晴」へ

見晴エリアにある山小屋のひとつ、ひのえまた小屋

 もし日程に余裕があれば「見晴(みはらし)」で1泊するのをおすすめしたい。山ノ鼻から竜宮十字路を抜け、尾瀬ヶ原をまっすぐに進んでくると、山小屋群が見えてくる。

 ここは尾瀬ヶ原の中でもあちこちのルートが交わる場所で、「尾瀬沼」「三条の滝」などからやって来たハイカーたちが立ち寄る。6軒もの山小屋が立ち並び、尾瀬ヶ原の中でも大いに賑わいを見せるのがこの見晴エリアだ。ここまでくると眼前の燧ヶ岳もかなり大きく見え、その迫力に圧倒される。

 トイレや休憩所、キャンプ場などもあり、山小屋では食事もとることができる。また、手ぬぐいやTシャツ、雑貨など見晴エリアオリジナルのグッズも販売されているので、ぜひ手に入れていただきたい。なお、山小屋に宿泊するには予約が必要なので注意しよう。

温かい食べ物が冷えた体に染みる。ラーメン(1,200円・税込) 

【鳩待峠〜山ノ鼻〜竜宮十字路】参考時間
鳩待峠(0:00) → 山ノ鼻(1:02) → 牛首分岐(1:38) → 竜宮十字路(2:10) →牛首分岐(2:42)→山ノ鼻(3:18)→鳩待峠(4:30)

歩行距離: 14.1km
合計所要時間: 4時間30分

尾瀬ヶ原を縦断するコース

■尾瀬へのアクセス方法

 尾瀬へは、大きく分けて群馬県側、福島県側、新潟県側と3つの入り方があるが、前述した鳩待峠へのアプローチは群馬県側から入る。

 マイカーの場合は、「尾瀬第一駐車場」「尾瀬第二駐車場」で駐車し、その先は乗合バスかタクシーを利用しよう。鉄道などの公共交通機関の場合は、各主要駅からバスを乗り継いで鳩待峠へと向かう。

 紅葉は例年通りだと10月下旬頃まで楽しむことができる。この時期は、気温が10℃を下回ったり10月でも雪が降ることがあるので、防寒対策をしっかりしたうえで、ぜひ燃えるような尾瀬の秋を体験しに行ってみてはいかがだろうか。

■マイカーの場合

●【MAP】尾瀬第一駐車場

●【MAP】尾瀬第二駐車場

戸倉(尾瀬第一・第二駐車場)〜鳩待峠間 乗合バス時刻表
https://kan-etsu.net/files/libs/12561/202408221657121856.pdf

■公共交通機関の場合

上毛高原駅・沼田駅〜戸倉間 乗合バス時刻表
https://kan-etsu.net/files/libs/12294/202405231448289563.pdf