■初心者によくある失敗2 転倒
●濡れた堤防や石だたみ
堤防や足場が広い釣り場は、初心者にとっては釣りがしやすいおすすめの場所だ。
しかし、波をかぶった部分や雨の後は滑りやすくなることもある。濡れているのが分かる場合は、そこに近づかないようにすればよいが、一見乾いているようでも足を乗せると滑るコケが生えていることもあるので気をつけよう。釣り場では、早く釣りをしたいからといって走ったり、早歩きなどは避けた方が良い。
●対処法1. 釣り場を変更する
雨が降っていない時に、釣り場に濡れた場所が多い時は、風が強くて波が高い状況が多い。そういった釣り場は危険なので、風向きなどを考慮し、波が掛からない釣り場に移動するのが良いだろう。釣り場を変えても濡れた場所が多いとか、危険を感じたら撤退する勇気も必要だ。
●対処法2. グリップ力のある靴を使用する
釣り場で、サンダル姿やおしゃれなスニーカーで釣りをしている人もいるがNGだ。オシャレや手軽さを求めるあまり、釣りの時に必要な機能の確認を怠らないようにしよう。釣りメーカーから出ている靴や、機能性が高く釣り人の多くから支持されているスパイクシューズやグリップ力が高い靴をはくのもよい。
●砂浜
砂浜は安全なように見えて、実は転倒しやすい釣り場である。特に、波足が長く足元まで波が押し寄せてくるような砂浜は危険度が増す。
●波打ち際が危険
押し寄せる波は思いのほか勢いが強く、バランスを崩してしまうほどだ。遠浅の砂浜であれば簡単に流されることはないが、波打ち際から急に深くなるような海岸もあるため、転んでしまったら波に流される危険性もあるので要注意だ。
●対処法. 波の中に立たずに釣りをする
砂浜での釣りは、波が足にかからない位置で行うのを基本にしよう。特に初心者のうちは、足に当たる波の強さがどれだけ強いかを分かっていないので、バランスを崩した時にパニックになりやすい。数メートル前に出たからといって、釣果に大きな差は出ないので、安全な立ち位置の確保を優先してほしい。
■初心者によくある失敗3 悪路の歩き(ヤブこぎなど)
釣り公園や堤防ならば駐車場は隣接されていることが多いが、砂浜や渓流等の自然の多い釣り場に向かう際には悪路を通る(ヤブこぎも含む)こともしばしば。整備されていない道が多いし、転倒の危険性も高い。筆者は自生する植物のトゲがウェーダー(胴長靴)に刺さり、その穴から水が侵入してウェーダーとしての機能を果たさなくなったこともあるので注意してほしい。
●対処法. 迂回路を通る
釣り場に急ぎたい気持ちから、最短距離の悪路を通ることがあると思うが、海では遊歩道のような整備された道、渓流では踏み跡がしっかり残っている道が多い。多少遠回りになったとしても、歩きやすい道を利用する方が賢明だろう。転んで怪我をしたり、筆者のようにウェーダーを買い直すはめにならないようにしてほしい。
■まとめ
釣り初心者がおこしがちな失敗例は、今回の記事でとりあげたもの以外にも、もっとたくさんあるかもしれない。ライントラブルが絶えず、糸を何度も買い足すうちにモチベーションが下がって、釣りをやめてしまった初心者を筆者はたくさん見てきた。また、転倒は下手すると命を脅かす危険につながることもある。みなさんには何よりも安全第一で釣りを楽しんでもらいたい。