親子で釣りを楽しむとき、もっとも大事なことは、子どもが釣りを楽しめたかどうかである。子どもが釣りにおいて楽しめる要素はシンプルで、魚が釣れることであり、そこに魚種はほぼ関係ない。筆者も夏の終わり頃から、子どもと主に東京湾と外房(千葉県)に釣りにでかけることが多い。
今回は親子で、手軽で安全に釣りを楽しむために、東京湾都市部の防波堤で釣れる3魚種と、釣り方を紹介したい。
■「ちょい投げ」で狙うハゼ
東京の釣りで、絶対に外せないターゲットがハゼである。初心者や子どもでも簡単に釣れる魚の代表で、堤防や河川で入れ食いを体験できるターゲットである。
仕掛けは「ちょい投げ」、もしくは「延べ竿」(リールなどを使わず、竿先に糸を接続して使うタイプの釣り方)が主で、筆者がおすすめするのは「ちょい投げ」だ。理由はハゼ以外の魚も釣れるからである。主に、セイゴ(スズキの幼魚)やクロダイの幼魚などが釣れる。それと、リールの扱いを覚えるという観点からも「ちょい投げ」がおすすめだ。
ポイントはアタリ(魚からの反応)がなければ、投げる場所をまめに変えていくということ。反対にアタリがあれば、その場所を重点的に探ろう。小型の魚全般に言えることだが、群れていることが多いからである。エサは基本的に虫エサ(イソメなど)がベストだが、触るのが苦手であればホタテや人工のエサでも十分釣ることが可能だ。
■サビキで数を釣れるアジ
アジは全国に生息する日本で馴染みの深いターゲットで、夏の防波堤の定番だ! 馴染みの深い魚だけに様々な釣り方がある。親子釣りにおいては、サビキ仕掛けをおすすめする。釣りの経験の少ない子どもや初心者でも、アジ以外にサバやイワシなども沢山釣ることができる。
ポイントは現在どこでアジが釣れているか、という情報収集である。アジは群れで行動しているので、釣れるところでは釣れるが、釣れないところでは本当に釣れない。そのため、情報が釣果につながりやすいのだ。インターネットの情報も活用しつつ、地元の釣具店の情報をメインに動くのがコツである。