一見、安全そうな釣り場でも実は危険がたくさんあるのだ。本記事では海や川で注意したい危険な生物や行動、それを防ぐアイテムや予備知識を紹介する。
■釣り場での「NG行動」4選!
●1. 素足にサンダルの組み合わせ
海水浴客などの大半はビーチを素足で行動しているが、実は危険な行為だ。ガラスの破片や思いもよらない突起物が足に刺さることもあるからだ。釣り場でも同様、素足にアウトドア用のサンダルを履いて釣りしている人をたまに見かけるが、怪我や転倒など思わぬ事故につながるので、海用のシューズやウェーダー(胴長靴)といった釣り専用の靴を着用し、足元に気をつけながら行動してほしい。
●2. 釣り場の急な変化に気付かない
釣りに集中していると、ついつい視野が狭くなりがちである。しかし、海も川も天気の急変等で状況が一変してしまうことがある。急に波が高くなったり、急に川の水が濁り始めたりする。
海が荒れたり、川で流木やゴミが流れてきた際にはすぐに釣りを中止しよう。特に川では、源流域で降った大雨により増水した水が短時間で一気に押し寄せる「鉄砲水」が発生することもある。
また、ダムの下流側で釣りしていると、ダムの放水による急な増水もあるため、放水直前に鳴るブザー音の存在を予め知っておくことも大切だ。
●3. ライフジャケットの未着用
暑いからといって、ライフジャケットを身につけずに釣りをする人を筆者はよく見かける。ライフジャケットは落水者を水面にしっかり浮かせることができるマストアイテムだ。
キャストする際の邪魔になるとか、重いと言う人がいるが、実はそれは体にしっかりフィットしていないから。大半のライフジャケットが調整ベルトつきなので、しっかり体にフィットさせれば、ルアーや仕掛けなどの小物をポケットに入れていてもそれほど重く感じず、キャストの邪魔にもならない。
実は筆者も初心者の頃は購入時のまま着用していたが、体にフィットさせた方が疲れにくいということをあとから知った。泳ぎに自信がある人も落水すればパニックになったり、落下した際に足の骨を折って泳げないケースもある。ライフジャケットを付けていれば、水に浮いて救助を待つことが出来るのだ。
●4. 釣れた魚を手で触ってしまう
魚の歯は思いのほか強力で、噛まれたら怪我をする。そこで持っておきたいのがフィッシュグリップだ。中~大型魚の場合口元を挟むタイプが一般的だが、キスやアジやメバルなどの比較的小さな魚はハサミやトングのような形状の体を挟むタイプがいいだろう。
特に、釣り初心者は釣れた魚がなんなのか分からない場合、むやみやたらに手で触れないこと。「アイゴ」や「オコゼ」などはヒレに毒があるため、要注意だ。
魚だけでなく、浜辺に打ち上げられるクラゲの仲間である「カツオノエボシ」は触れると猛毒で死に至る可能性もある。浜辺に青光りするガラス細工のようなモノが落ちていたら絶対に近づかないこと。