夏の海は水温が高くなり、魚が釣りづらくなるといわれている。とはいえ、旬の魚に狙いを定めれば、きっと釣果はついてくるはず! 本記事では、夏の海釣りのターゲットで特におすすめの3魚種と、その釣り方について解説する。
■夏の海釣りは、なぜ釣れないのか?
海水温が高くなる夏は、釣れる対象魚がほかの季節よりも少なくなる。それは高い水温が苦手な魚種が多いからだ。また海中の酸素量が少なくなり、プランクトンが減ることで魚の活性が下がるともいわれている。では、夏の海釣りは釣果が期待できないかというと、実はそうでもない。魚にもそれぞれ適水温があり、水温が高い時にも釣りやすい魚がいるからだ。
■ちょっとした工夫で釣果は得られる
夏に釣れやすい魚はいるが、そのターゲットを釣る可能性を高めるためにはちょっとしたコツが必要。簡単に実行できることなので、ぜひ実践してもらいたい。
●朝マズメ・夕マズメの釣行を基本にする
朝夕のマズメ時は水温と気温が下がり、プランクトンが浅場に寄ってくる。それに影響されて小魚が集まり、さらに小魚を食べに大型魚がやってくるため、魚の活性が高くなる。マズメ時は夏場でも釣果が期待できる時間帯なのだ。時間に都合がつくなら、ぜひこのタイミングを狙ってほしい。
●潮の動き出しがチャンス
干潮(潮位が最も低い時)や満潮(潮位が最も高い時)前後は、潮が動くタイミングなので、海がかき混ぜられやすい。また、特に大潮など干満の差が大きい日にも潮は動きやすく、水温が下がりやすい。大潮や潮の動き出す時間帯はプランクトンの動きが活発になるため、プランクトンに集まる小魚を狙ってターゲットとなる魚も浅瀬にやってくる。マズメ時の次に狙いたいタイミングだ。もちろん、マズメの時間帯と潮の動き出しが重なった時はさらにチャンスだ。