■2. 川べりや中洲でのBBQ

 川辺でBBQをするのはとても気持ちがいいもの。しかし、その日の天気や川の水位などに留意していないと、ものの数分で様相が一変してしまう可能性がある。

岡山県・高梁川の中洲に上陸したときの写真。ちゃんとした陸地に見えるが隆起は低く、少しの増水ですぐに浸水してしまう
前日の雨により浸水した中洲。川中央の草に囲まれた部分が陸地だった部分

 川べりも増水時には影響を受けやすいが、特に危険なのは川の中州だ。中洲は川の上流から流れてきた土砂などが堆積して形作られるものであるため、ほんの数センチの増水でも浸水して川の流れの一部となってしまうことがある。

 BBQ中に中洲に取り残される事故も例年発生しているのが現実だ。こういった川の増水は日本中のあらゆる河川で起こるものなので、前例がある川はもちろん、身近な川でも起こると思っておかないといけない。

 また、その場所では雨が降っていなくても上流部での急な大雨や、貯まった雨水をダムから放流する際など、いきなり水位が増加するタイミングは沢山ある。流れる川の水が土砂で茶色く濁ってきたり、ダム放流のサイレンが鳴ったときなどはすぐに川の近くから離れよう。

 事前にダムの放流時刻や、現在の川の水位などを公開している国土交通省の「川の防災情報」というサイトを参考にするのも良い。

国土交通省の川の防災情報:https://www.river.go.jp/index