■3. 重量の軽いチェアが風に飛ばされBBQグリルに近づき燃える
アウトドア好きな人は軽量性に特化したギアを所持していることが多いのではないだろうか。筆者含め筆者の友人・知人も軽量コンパクト好きが多い。持ち運ぶには大変便利なのだが、BBQではその軽量さゆえに痛い目を見ることがある。
筆者の知人2人に襲いかかった悲劇は、どちらも軽量のチェアが犠牲となった。それぞれ別の日に起こった出来事だが、用がありBBQグリルから少し離れた際に強風でチェアがグリルに飛ばされ引火、1人はチェアが全焼し、もう1人はチェアの背もたれ部分が一部燃焼してしまったのだ。
幸いなことに人に被害はなかったが、軽すぎるギアを使用する際は重りを付けるなど工夫しないといけないなと考えさせられたエピソードであった。
■4. クーラーボックス内で飲み物と食材を一緒に入れている
BBQにクーラーボックスは必需品である。ビールや肉、海鮮など、冷やしておかないといけないものばかりだ。しかし、そのクーラーボックスも使用方法によっては危険になりうるのである。
クーラーボックスは冷蔵庫のようにずっと冷え続けるものではないので、取り出す頻度の高い飲み物とお肉を一緒に入れておくとクーラーボックス内の温度がすぐに上がり、食中毒の危険が増してしまうのだ。種類にもよるが、細菌は20〜50℃程度の範囲内で急激に増殖する。また、溶け出した肉や海鮮の汁が他の食材に付着し食中毒になる事例も存在する。
飲み物と食材は違うクーラーボックスに入れ、食材は中までしっかりと熱してから食べるようにしよう。
■BBQを安全に楽しもう
どの危険も、正しい知識を持って対策を講じていれば防ぐことができるものばかりだ。自分自身で火をおこし、自然を感じながら行うBBQは特別な楽しさがあるとともに、気をつけなければならないことも多くなる。
危険な側面があるからといって、BBQをしてはいけない、川に近づいてはいけないという訳ではない。これから到来するBBQシーズンを安全に楽しく過ごしてほしい。