焚き火をする際に必要不可欠な「着火剤」。いまや100円ショップでも、さまざまなものが手に入るが、自分時間を楽しみたいキャンパーなら、自作できる着火剤「チャークロス」はどうだろうか。

 布を炭化させて作るもので、自作キットなるものもある。今回は自作キットを用意し、実際にチャレンジ。本当に誰にでも作れるものなのか。製作過程をレポートする。

■通販で購入できるチャークロスキット

通販サイトで手に入るチャークロス自作キット(撮影:ヒラマツアユコ)
帆布10枚と作り方が入っている(撮影:ヒラマツアユコ)

 自作キットを通販サイトで約1000円で購入。帆布(7×5cm)10枚と作り方が入った缶(6.5×10×2cm)が2つあり、重さはそれぞれ約60g。作り方は実にシンプルで、これをそのまま焚き火の中に入れるだけだ。

■チャークロスをさっそく作ってみる

火の中に入れてしばらくすると白い煙が出てくる(撮影:ヒラマツアユコ)
白い煙が出てこなくなったら火からおろす(撮影:ヒラマツアユコ)
見事に缶の中の帆布は炭化していた(撮影:ヒラマツアユコ)

 心配性の筆者は、いきなり缶を焚き火の中へ突っ込むことに不安があったため、始めは五徳をセットしてその上に置いた。しかし、火の当たりが弱いと感じ、思い切って燃えている薪の中に。

 徐々に缶が黒くなっていき、20分ほど経過するとフタと本体のすき間から白い煙が出て、それに引火。フタも少し開いてきた。

 少し驚いたが、説明書に「フタが熱変形して開いてしまうことがあるが、慌てずに小枝などを用いてフタを閉じる」と書かれていたため、心を落ち着けて火ばさみで挟んで閉じた。

 白い煙が出なくなったら、火から取り出す。十分に冷ましてからフタを開けてみると、帆布は見事に炭化して真っ黒になっていた。

■チャークロスに火をつけてみた

ファイヤースターターでチャークロスに火花を飛ばす(撮影:ヒラマツアユコ)
少し息を吹きかけただけで燃え上がった(撮影:ヒラマツアユコ)
チャークロスはじっくりジワジワ火が広がっていく(撮影:ヒラマツアユコ)

 麻紐をほぐしたもので包むようにして、ファイヤースターターでチャークロスに着火。すぐに火花が飛んだ部分が赤く燃え始めた。少し息を吹きかけたらぼっと火が立ち、あっという間に燃えてしまった。これは着火剤として十分使えそうだ(※説明書では小さくちぎって使うことを推奨)。