梅雨が開けるとキャンプのハイシーズン。気分も開放的になり、楽しいアウトドアライフのスタートだが、夏キャンプでの注意点が「熱中症」だ。
この記事では、筆者の経験も踏まえ、夏のキャンプにおいて熱中症を予防するためのポイントを紹介していく。
■楽しいはずのキャンプが一転、筆者の熱中症体験談
翌日に久しぶりのキャンプを控え、なかなか寝られなかった筆者。キャンプ当日の天気は快晴で、気温が30℃を超える真夏日となった。
移動中にあまり水分補給をしていなかったため、キャンプ場到着後まずはビールを流し込み渇いた喉を潤した。その後、炎天下のもとテント設営を開始したが、ここで体に異変が生じた。軽いめまいにおそわれ、寝不足が原因かと思い、ひとまず設営を完了させてテントの中で休むことに。しかし、体調は回復するどころかどんどん悪化し、吐き気まで感じるようになってしまった。
テントの中もどんどん暑くなり、このままではまずいと思い、管理棟で事情を説明すると「熱中症かもしれませんね」と言われ、涼しい部屋で休ませてもらうことができた。
水分補給をしながら、しばらく休むと立ちくらみや吐き気の症状はなくなり、対応してくれた方にお礼をいい、管理棟を後にした。
■熱中症を引き起こす3つの要因とその対策
熱中症を引き起こす要因は大きく3つに分けられる。夏のキャンプならではの落とし穴もあるので、十分に注意していただきたい。
●要因① 環境
熱中症は気温が高いだけでなく、湿度が高い場所や風通しの悪い環境で発生リスクが高まる。テント内は密閉され、どうしても風通しが悪くなってしまう。ベンチレーションやロールアップできる場合は、忘れずに開けよう。テントに直射日光が当たらないよう、タープを利用するのもいいだろう。
気温や湿度、日差しなどから総合的に数値化された熱中症指数(WBGT)を測定し、危険な値になるとアラームで教えてくれる「熱中症指数計」を持っていくのもオススメだ。