寒い季節に欠かせない料理と言えば鍋ですが、定番の鍋は食べ飽きてしまっている方もいるのではないでしょうか。

 今回は、ダッチオーブンを使ってじっくり煮込む韓国の水炊き「タッカンマリ」をご紹介します。タッカンマリとは、韓国語で「鶏一羽」の意味で、鶏肉を丸ごとグツグツ煮る鍋料理です。韓国のソウルには「タッカンマリ通り」という通りもあるほどの定番料理なんです。本場では丸鶏で作りますが、手羽先や手羽元、鶏もも肉でも代用可能です。骨から良いダシが出るので、骨付き肉で作るのがおすすめです!

■食材の「下処理」をしっかりするのが美味しさのポイント 

下処理をしっかりして鶏肉の旨味を引き出す

 なんといっても、この料理の主役は鶏肉です。美味しく作るポイントは下処理をしっかりすること。この手間を惜しまなければ、特有の臭みがなく、しっとりと柔らかく仕上がりますよ。

 まず、鶏手羽元の下処理から始めましょう。余計な水分をキッチンペーパーで拭き取り、ジッパー付き袋に入れて、酒、砂糖を加えてよく揉みこみます。

 砂糖には水分を保持する性質があり、加熱によって肉が固く締まるのを防ぎます。また、砂糖には臭み消しの効果もあるので、シンプルな料理にこそ試していただきたい肉の下処理方法です。

水にさらして、何度か水を取り替える

 2つ目の主役はじゃがいもです。日本の鍋では馴染みが薄い具材ですが、鶏の旨味を吸ったじゃがいもはごちそうです!

 じゃがいもは皮を剥いて1㎝に切り、5分水にさらします。白く濁らなくなるまで、何回か水を取り替えるのがポイントです。水にさらすと変色を防ぐことができ、同時にアク抜きもできます。