すっかり寒くなり、焼き芋が美味しい季節になってきました。簡単に作れて、身も心も温まる焼き芋は秋冬キャンプにおすすめですが、焦げ付いてアルミホイルにくっついたり、パサパサになってしまった経験のある方も多いのではないでしょうか。今回は、どのような素材で包めば、しっとりホクホクの焼き芋を作れるのかを検証してみました。

 さて、包むものでどれだけ仕上がりに違いが出るのでしょう?

■好みに合わせて、さつまいもの種類を選ぶ

 使用したさつまいもは「鳴門金時」です。鳴門金時は、ホクホクとした食感と上品な甘さが特徴で、適度な糖度もあり、細長くて小さめのサイズが多いのが特徴。火が通りやすく、焼き芋に向いています。加熱することで黄色くなるので、割った時の断面もきれいです。

 ねっとりした食感や甘さが好みなら「安納芋」、しっとりした食感でとにかく甘い焼き芋が好みなら「紅はるか」と、お好みの品種で試してみてください。

さつまいもは3本とも鳴門金時を使用

■3種類の包み方で検証スタート

新聞紙で包んでから水にしっかり浸す順番がキモ

 今回は3種類の包み方で検証していきます。A:アルミホイル2重、B:濡れ新聞紙+アルミホイル、C:濡れキッチンペーパー(リードクッキングペーパー)+アルミホイルの3種類で包み、同じ時間焼きました。

   新聞紙とキッチンペーパーは、水で湿らせた状態でアルミホイルに包みます。この時、「先にさつまいもをペーパー類で包んでから水に浸す」のがポイントです。こうすることで、紙を先に湿らせてから包むよりも、周りを水で濡らさずに済むうえ、水分をより多く含めることができます。アルミホイルの2重包みは水に浸さず、さつまいもをそのまま包みます。

 それぞれをホイルに包んだ状態で40~50分、グリルに入れました。