■“端”にも注意

駐車スペースの端。あまり突っ込むと脱出困難になることも

 駐車するとき、路肩や除雪されていないような道の“端”に車を寄せるときは慎重に。積雪で埋まっているなかに、思わぬ深い溝や穴がある可能性がある。

 たとえ4WDであっても過信は禁物だ。一本でもタイヤが空回りすると動力が全部そこにいってしまい、動けなくなってしまうこともある(4WDのシステムやロック機構にもよる)。駐車場内はスタックしやすい場所だ。混んでいるとき、無理に奥に突っ込むとあとで脱出困難になるかもしれない……。

 ついでにいうと、なるべく水平な場所に駐車しよう。屋根雪が落ちてきそうな場所は避けた方が懸命だ。

■スキー場や温泉への道中は、危険箇所の宝庫!

下りカーブの先には橋。森の陰で融解と凍結を繰り返す路面

 山間部にあるスキー場や温泉へ向かう道中は危険の宝庫だ。狭い谷間を抜ける道は、坂道、連続するカーブ、橋、トンネル、斜面や森の陰など、スリップ事故が起きやすい条件が複合して待ち受けている。状況は刻一刻と変化するので、行きも帰りも気を抜けない。また、降雪中や直後の夜間、早朝に移動する場合は除雪が間に合ってない場合がある。極めてリスクが高いのでなるべく避けるようにした方が間違いない。本来2車線あるような道でも幅が狭くなっていたり、轍(わだち)にタイヤを取られて思うように走れなかったりもする。

 当たり前すぎるが、とにかくスピードを出しすぎないように。渋滞に巻き込まれてもイライラせずに。車間距離を十分に空けることから始めよう。時間に余裕をもって移動できるようにするのが一番(それが難しいのだが)だ。

※記事内の使用写真の一部は同乗者が撮影しています。