近年、アウトドア雑誌の付録でよく見かけるのが「ミニグリル鉄板」。失敗のしないおすすめの使い途を紹介した<前編>に続き、<後編>では食材の焼き方なども検証してみましょう。

前編をおさらいする
サイズは縦15cm×横8cm。メスティンにすっぽり収納できるコンパクトな大きさだ

■失敗の少ないおつまみ作りから始めよう

皮を剥いてしまうので、外はいくら焦げても問題なし

 塊肉やシーフードを上手に焼くには、少々慣れが必要だ。まずは、鉄板の特性に慣れるためにも簡単なツマミ作りから始めてみよう。

 もっとも失敗が少ないのは、油や調味料を使わないレシピ。例えば、空豆や枝豆の皮に焼き目がつくくらい焼いてみると、中がホクホクの蒸し焼きになって美味だ。スナック類を焼くのも侮れない。おつまみにぴったりなのでお試しあれ。

焦げる前のカリッカリの状態を見極めよう

 次に挑戦して欲しいのは、とろけるチーズを溶かして冷凍枝豆を散らすカリカリチーズ。火加減を調整してチーズの焦がし具合をコントロールできるようになれば、グリル鉄板を扱うスキルが上がってきた証拠。練習を兼ねて、何度も作ってみよう。

油が出過ぎるようなら、垂れる前にキッチンペーパーで吸い取るといい

 続いてのステップは、塊ベーコンと野菜を焼いてみる。弱火でじっくり焼くと、厚めの肉にどのくらいで火が入るのかが理解できるはず。キノコやイモ類など、油を吸う野菜を組み合わせると、余計な油と旨味が下に垂れずに済む。

全体が柔らかくなるまで、何度か火をつけては止めて、を繰り返し熱をコントロールする

 厚みのある食材に火を通すには、アルミホイルを鉄板と組み合わせるテクニックも有用だ。例えばカマンベールチーズをホイルに包み、少し表面に焼き目がついたら火を止めて、鉄板の余熱を利用して中まで火を通してみよう。

 触ってみて柔らかくなったら、中までチーズが溶けている証拠。チーズの上だけを破って、お好みの食材にトロけたチーズをつけてフォンデュ状にしていただく。これ、熱々で最高です。