近年、アウトドア雑誌の付録でよく見かけるのが「ミニグリル鉄板」。コンパクトで持ち運びには便利そう。しかし、この大きさは一体なにを焼くのが良いだろう?
そう考えている皆さんを代表して、ミニ鉄板の使い心地をいろいろな料理で試してみましょう。
今回使ってみたのは、『焚き火道具の本(山と溪谷社刊)』の付録。「ムラコ」の人気モデル「GRILL TABLET」をサイズダウンしたものだそう。
サイズは縦15cm×横8cm。メスティンにすっぽり収納できるコンパクトな大きさだ。しかし、厚みはしっかりあり、持った感覚はなかなかの重量感を感じられる。表面はフッ素コーティング加工されているので、食材が焦げ付きづらく、面倒なシーズニングもいらない仕様となっている(むしろ、空焚きはNG!)。
■もっとも間違いのない使い途は「惣菜や冷凍食品」
いろいろな食材に使ってみたが、まず、絶対に誰が使っても間違いがないのは、惣菜や冷凍食品を温めながら焼き直す用途だろう。
餃子や焼売、揚げ物などの惣菜をそのまま焼くのが、もっとも失敗がないうえに、シンプルに美味い。焼きおにぎりや今川焼きなどの冷凍食品との相性もいい。
どちらも「焼く時に調味料や油を追加せずに素のまま焼くこと」が焦げつきの失敗を減らすキモだ。味をつけたい場合は、焼き上げた後に追加すると失敗が少ない。
この付録に限らず、グリル鉄板はフチの立ち上がりが低いものが多いので、食材を選ぶ時は脂っ気や汁気の少ないものを選ぶこともポイントだ。
その点、バームクーヘンやビスケットなど、焼き菓子系は温めるだけでも抜群に美味。タコスチップスやポテトチップスも温めながらツマミにするのもおすすめだ。