■秋晴れが続く「帯状高気圧」

帯状高気圧の天気図。日本から大陸にかけて高気圧が連なっている。気象庁HPより(2017年11月1日)

 「女心と秋の空」(昔は「男心と秋の空」と言われていたとか……?)ということわざがある。これは心や感情の変わりやすさと、秋の天気の変わりやすさを掛けて作られた言葉のようだ。

 秋は、高気圧と低気圧が交互に通過するため、周期的に晴れの日と雨の日が巡ってきて、天気が変わりやすいのが特徴だ。しかし、そんな秋でも晴れの天気が長続きするパターンがある。それが「帯状高気圧」である。

 これは、高気圧の後にまた高気圧が控えていて、長い間、秋晴れが続くという、アウトドア好きには絶好のお出かけチャンスとなる天気パターンだ。ポイントは、日本付近から中国大陸にかけて、移動性高気圧が東西に連なっていること。日本付近だけでなく、西の大陸付近の気圧配置にも注目しよう。

 11月は低山でも紅葉が次第に進み、里山ハイキングなどが楽しくなる季節だ。日没がどんどん早まっている時期でもあるので、無理のない計画でアウトドアを楽しもう。